パワーアンプの詳細設計の段階になり定数決定、部品選定などを行っています。部品選びには苦労しています。特に良いトランジスタが無くて大変です。
以前はトランジスタといえばNEC、三菱、日立、東芝、三洋、パナソニック、ソニー などが多様なトランジスタを製品化していました。現在はNEC,三菱,日立がルネサスになりオーディオ用に使えるトランジスタを作っていません。パナソニックもしかり。三洋の半導体はONセミコンダクターに売却されました。東芝はバイポーラトランジスタを作っていますが品種はかなり絞られています。ソニーはディスクリート半導体を作っていません。今や海外の半導体メーカーのほうが選択肢が多いほどです。大きな流れとしてディスクリートトランジスタは増幅よりスイッチングが主流です。そうなるとバイポーラトランジスタよりMOSFETのほうが優れているのでそちらは充実していますがバイポーラは品薄です。
とりわけコレクタ損失が1~10W程度のトランジスタを選ぶのが大変です。
さて6月23日に英国がEUに留まるか離脱するかの国民投票があります。2014年9月にはスコットランドの独立を問う国民投票があったばかりです。英国は大変なことが続きます。英国のEU離脱を巡る背景や思惑そして及ぼす影響は非常に複雑で全てを理解できるものではありません。
私は単純に自分の都合で(世界経済への悪影響)英国がEUに留まることを期待しています。
しかし英国民の立場になって考えると違う面が見えてきます。EUの中央政府によって英国の主権が奪われていると離脱派は主張しています。EUは統一国家を目指しているので今後ますます英国の主権が損なわれるのは事実だと思います。
私が英国民なら国家のGDPが一時的に低下しても50年~100年後のために自らの一票で国家の方向を決めたいと思うでしょう。ですから多いに迷うと思いますが人間・国家としての尊厳を守るために離脱を支持すると思います。ナショナリズムだと言われればその通りで新しい国家の形を目指すことも必要かもしれませんが、、、
スコットランドはEU残留派が多いので、仮に英国がEUを離脱すると3年以内にもう一度独立の国民投票を行う動きがあるようです。そうするとUKはもう大騒ぎです。
来る6月23日 景気の腰折れにならないためにも残留して欲しいものです。 人は立場によってコロコロ変わるものですね ^ ^;