薪ストーブを入れ替えて

長らく愛用したバーモント・キャティングスのアンコールからダッチ・ウエストのエンライトに昨年入れ替えました。

ほぼ1シーズン使った感想をまとめてみます。

(1) デザイン
赤いホーローで仕上げられた華麗なアンコールに比べると、無骨な黒い鋳鉄製のエンライトは明らかに見劣りします。アンコールが良すぎたので比べるのが酷というものでしょう。でもエンライトもThe・薪ストーブという感じでこれはこれで安心できるデザインです。

(2) 薪の入れやすさ
アンコールはストーブ上部のリッドを開けて薪を入れます。立ったままで薪をいれることができ、非常に楽です。一方エンライトはしゃがんで、前面または左の扉から薪を入れる必要があります。腰や膝への負担が大きいです。アンコールの方が断然良かったです。

(3) 点火のしやすさ
両者とも同じです。

(4) 煙の出方
アンコールは着火直後~通常運転中を通して煙突から煙が出ずご近所に迷惑をかけない優等生でした。交換する直前は着火直後に煙が出るようになりました。エンライトはまだ最適な運転方法をマスターできていないこともあり、着火直後に煙が出てしまいます。試行錯誤して良い方法を見つけたいと思います。

(5) 燃費
カタログデータも実使用でもアンコールが優れています。感覚的にエンライトはアンコールより約1~2割薪を多く消費します。しかし我が家は昨年内窓を追加して断熱性が非常に高くなったこと、このシーズンが暖冬だったこともあり薪の使用量は減りました。
もう一つ、アンコールは空気の供給量を絞ると薪が長持ちしますが、エンライトは空気の供給を最小にしても薪が比較的短時間で燃えてしまいます。調整により改善するかもしれませんが。

(6) 灰の捨て方
どちらもストーブ本体で燃やした薪の灰が本体下の灰受け皿にたまります。アンコールは受け皿が手前に開き戸のように出てきます。皿は本体に固定されているので皿が落ちる心配はありません。一方エンライトは皿を本体から引き出します。机の引き出しのように本体から分離します。何100回も何1000回も灰捨てをするといつか皿を落としてしまうのではと心配になります。アンコールのほうがフェールセーフにできています。

(7) 保守性
エンライトを選んだ理由の一つがこれです。まだ保守をしていないのでわかりません。この春~夏には概要がわかると思います。しかし最低5年位使わないと本当に保守性が優れているかはわかりません。

以上のように私にとってやはりアンコールは最高でした。エンライトはアンコールと比べると不便です。しかしエンライトの導入を後悔してはいません。
薪ストーブそのものが現代の暖房に比べたら不便この上ない存在です。CDやネットワークオーディオの時代にアナログ・レコードを楽しむようなものです。
アンコールとエンライトの優劣のあら捜しをするのは「50歩100歩」、「目くそ鼻くそを笑う」、「どんぐりの背比べ」です。エンライトの無骨さを楽しみながら長く付き合って行きたいと思います。

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