オーディオは電源が重要と昔から言われている。増幅器は入力信号により、電源からスピーカーや回路に供給される電力を制御している。大元のAC100Vの品質がオーディオの品質を決めるので電源ケーブルは重要。
その一方で、発電所から家庭のコンセントまでの長い電線の最後の1mだけ良いケーブルを使っても意味が無いとか、定電圧電源を使ってAC電源の品質の影響を低減すれば電源ケーブルに影響されない。
これだけに限らず様々な観点で電源ケーブルの良否についてレポートや意見がある。私も電源は非常に重要だと思っているが、どちらかというと電源ケーブルの銅の純度よりは、電源からのノイズを減らすほうが重要だと思っている。しかし何本かの電源ケーブルを使ってみて電源ケーブルの材質やメッキで音が変わることも事実。理論的に説明がつかない。いずれは解明したいと思っているが、、、
昨年末に電源ケーブル付きステレオ誌別冊を購入した。最近は付録つきの女性誌に倣ったのか、付録つきのオーディオ誌が出ている。スピーカーユニットの付録のスピーカーユニットを使ってアクティブ・ノイズ・キャンセラの実験をしたこともある。もう一つの付録のスピーカーはまだ眠ったままだ。
さて1年前に買った雑誌の付録の電源ケーブル(マニュアルの附属したケーブルと言ったほうが良い?)を組み立てる時間が無く放置してあったが、先日やっと組み立てた。組み立ては10分くらいでできるのに、、
写真のように、スピーカー切替器に使ってみる。電源はオフィス用の普通のテーブルタップ。これで音が変わるのか?
音は違う。音の通りが良い。特に低音のほうが効果が大きい。ジャコ・パストリアスのベースを聴くと迫力が増す。ピアノ・トリオでも音のバランスが少し変わるくらい低音の見通しが良くなる。中高域も同じく見通しが良くなる印象だ。なぜなのか理論的には説明できない。スピーカー切替器は自分で設計しているのでなおさらだ。
一つ言えるのは、スピーカー切替器を使っている方は電源ケーブルを交換していただければ音の違いが楽しめると思います。
私としては、電源ケーブルの影響を受けない製品の設計をしたい。