パワーアンプの修理(その2)

先日、パワーアンプの故障箇所を見つけて修理用部品を発注した。

部品が届いたので早速修理を行った。出力段のFETの交換は放熱器のネジを外して、基板にストレスがかからないように配線をはずし再び組み上げる。作った時は出力段のFETの配線を先に行い、次にFETからの配線を基板に半田付けしていた。しかし修理の際は基板への配線をそのままにしてFETの配線をやり直すので狭いスペースに半田コテを入れて作業する必要がある。それほど難しい作業ではないが気を使うしやっかいだ。

部品を交換し電源を投入する前にアイドリング電流を測定するための電源の配線をはずして電流計を入れる。この作業も結構面倒。

チェックにより不良と判断した部品以外に壊れた部品がある可能性もぬぐえないので正常動作する確率は50%と思いながら電源を投入する。結果はOK。とりあえずほっとする。出費がムダにならなかった。

温度補償に使っているサーミスタがオリジナルと違うのでアイドリング電流の安定度に不安があるため数時間電流をチェックする。アイドリング電流は安定している。サーミスタの特性の微妙な違いも熱結合もどうやら問題なさそうだ。

以上のことが確認できたので電流計を外して音を出してみる。壊れても良いテスト用のスピーカーを接続して音出し。無事音が出る。

たいした作業ではないが結局半日かかってしまった。

修理したアンプはこれ。

amprepair

10年以上前に作った金田式のアンプ。今こうして修理し配線やレイアウトを見ると気になるところが多々ある。低インピーダンスでないとならない箇所の配線の長さが結構長い。その他色々と気になる。当時も気づいていた筈だが根本的にレイアウトを変更するのは面倒なのでオリジナルに忠実に作ったと思う。

今検討している製品では理想とするレイアウトを実現したい。そのために今回の修理は参考になった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です