LP-12

レコードプレイヤーにLinnのLP-12を2台使っています。1台はLingo電源を使ったもの。もう一台はValhallaを使ったものです。ValhallaはLingoより劣るもののアームもカートリッジも違うのでその個性を生かした良い音を出していました。しかし最近音に精彩がなくなりどうしたものかと調べてみました。Valhalla電源の劣化が原因だと思います。

Valhallaの回路図はネットで入手できます。Valhallaは途中で仕様変更があったようでネットで入手した回路図と所有する電源基板は多少異なります。それでも保護回路や他方の付加回路を除き基本的な回路は同じです。音の劣化を修復するには電解コンデンサと変色している抵抗を交換すればいいですがついでに回路を調べてみました。

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Valhallaの構成は以下のようなものです。

・水晶発振のクロックを分周して50Hzまたは60Hzにする。

・50Hz/60Hzの矩形波をLPFで正弦波にする。

・LPF出力をパワーアンプで増幅してシンクロナスモーーターを駆動する。

・電源はトランスレス

調べてみると理解不能な部分があります。

・電源オフでも消費電力がほとんど減らない。

⇒ できるだけ使用しない時にはACプラグを抜くよう心がけていましたが忘れることも多々ありました。しかし電源オフ時に動作時の電力の7割以上も使っているとは知りませんでした。この設計はなんと言ってよいかコメントしずらいです。回路構成の不可解な部分はほとんどが電源オン/オフにかかわる部分です。電源を元から切れば良いのに回路に電源を供給したままで動作を停止し消費電力を減らそうとしているのでかなり変で意味のない回路になっています。

・パワーアンプはこれ良いの?

⇒良くわからない回路です。50Hzの方形波をLPFで正弦波にし、パワーアンプに入力します。パワーアンプはOPアンプ+トランジスタの出力段で構成しています。OPアンプでループゲインを大きくしてNFBをかけて出力インピーダンスを低くしようとしています。構成は問題ないのですが、、、 私の理解が不十分か、ドライバ段のバイアスを決める定電流回路はカレントミラーで構成されていますが、ドライバー段の電流が増えるとその電流はカレントミラー以外に流れるところが無いのでカレントミラーに流れ込みます。これではカレントミラーの意味が無いのではないかと思います。

出力段は定電流負荷のエミッターフォロアーです。パワーアンプは交流成分の増幅だけでなくDCオフセットも増幅しているので出力電圧は電源電圧の影響を受けやすい回路です。

全体的にかなり電源電圧および素子の特性の影響を受けやすい恐い回路だと思います。

第一目標はValhallaの不調な部品を修理してをちゃんと動作させることですが、根本的に変更してLingoを超えることも考えてみたいと思います。

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