LP-12(その2)

LP-12のVALHALLA電源を修理するついでに基板をプレイヤーの筐体から外に出すことにしました。

あまり費用をかけるのは勿体ないので写真のようにしました。

IMG_2123

・絶縁トランスを入れてトランスレスの解消 & 駆動電圧を10%程度下げる

・電源スイッチを搭載

・LP-12とXLRコネクタで接続

結果として音が非常によくなりました。(予想していたとは言え びっくりぽんや!)筐体から基板を出した効果が大きいと思いますがドライブ電圧の低下なども貢献していると思います。

VALHALLAのモーター駆動アンプの出力波形を見るとかなり歪んでいます。駆動アンプに高調波があってもメカニカルなLPFが働き歪みの影響が緩和されるかもしれません。しかし駆動アンプを改善するとさらに音が良くなる可能性があります。

それ以外にも改善すべき点がいくつかあります。検討してみたいと思います。

今回シンクロナス・モーターの駆動原理を調べようとしてネットを検索したり街の本屋さんでモーター関係の本を立ち読みさせてもらいました。しかしヒステリシス・シンクロナス・モーターの情報はほとんど入手できませんでした。文献を見てもブラシレスDCモーターとかステッピング・モーターの記述はありますがシンクロナス・モーターは情報が少なくどの情報源も同じような記述しかありません。またシンクロナス・モーターの駆動方法についての記述はほとんど見つけることができませんでした。

子供の頃はマブチモーター(ブラシ付DCモーター)で遊んでいました。自分でブラシ・モーターを作ったこともあります。でもこれらは回転数の制御をしないモーターでした。

ステッピングモーターを仕事で使いましたが仕様がちゃんと規定されていました。

私がオーディオに目覚めた頃から普通にレコードプレイヤーで使われていたシンクロナス・モーターの情報がこれほど少ないと知り驚きました。シンクロナス・モーターは時代に取り残された存在なのでしょうか?

こんなに情報が少なくてドライブアンプの設計ができるか心配です。そこでモーターのインピーダンスもついでに測定してみました。測定の結果、所謂進相コンデンサの容量の意味もわかりました。(推測ですが)ドライブもできそうです。ただモーターの起動時や負荷変動時に発生する逆起電力をどう処理するか、安定性をどう確保するかが重要だと思います。

余談

LP-12からVALHALLA基板を取り外そうとLP-12の下に入り仰向けで作業していました。突然めまいを覚え起き上がることができなくなりました。脳に問題があるかもしれないとMRIで検査しましたが良性発作性頭位めまい症という三半規管の問題でした。脳には異常がないとのことで安心しました。まだめまいがあります。外部に出したVALHALLAとLP-12を結ぶ配線のために再度仰向けになった時も目が廻って大変でした、、、

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です