PCの買い替え

今まで使っていたPCを購入したのは、2011年のこと。それ以来毎日使ってましたが最近調子が悪くなりました。SSDの不調かと思いましたが、診断ソフトによると問題ありません。しかし不安なのでPCを交換することにした。

私はかつてPCについてかなり詳しかったですが、今は購入するPCを決めるのも難しいです。CeleronとCoreiシリーズでどの程度性能が異なるのか?Corei3、5と7でどれだけ違うのか?私の使っているアプリがマルチコアによって速くなるのか?DRAMの容量はどの程度必要か?

また、数年前と比べてPCの価格が倍近くになっていることも驚きです。OSやアプリに必要なハードウェアへの要求が高くなったことも原因だと思いますが、今まではハードのコストダウンがそれを吸収していました。

むしろスマホなどのモバイル機器がメインになり、PCの生産量が頭打ちになったので、PCのコストが上昇したことが原因だと思います。

PCの買い替えに備えて、ソフトウェアの移行の準備を始めました。しかしライセンスがどうなっているか記憶が定かでなくて整理するのに多いに苦労しました。それでもソフトの移行のためのリストを作りPCの到着をまちました。

PCが来てからアプリをインストールした後でも、アプリ毎にデータの移行方法が異なり大変です。アプリによっては、データを新PCにコピーするだけ良いのに、別のアプリでは旧ソフトでデータをExportしてから新PCでImportする必要がある。別のソフトではライセンスを返上してからでないと移行できない、などなど。

最も苦労したのは、マイコンの開発用ソフトです。私はNXPのマイコンを使っています。新PCに開発環境をインストールしようとするとダウンロードページが見つかりません。

NXPがFreesclaeを買収して、両者のマイコンを統合した開発環境になったそうですが知りませんでした。新しい開発環境も良いかもしれませんが、PCと開発環境の双方が変わると不安です。なんとか従来のNXPの開発環境をダウンロードできるページを見つけてダウンロードしました。ソフトウェアのライセンスも従来はCodeRed社だったものが今は変わっています。インストールだけはしましたが、正常にビルドできるかまだ確かめていません。

それにしても、最近の半導体会社の分社化、買収、合弁などはすごい勢いで行われています。NXPはもとフィリップスでした。NXPが買収したFreescaleはモトローラから分かれた会社です。モトローラのディクリート製品はONセミコンダーになりました。オーディオに適したトランジスターを製造していた三洋は、モトローラに買収され製品の一部は今でもONセミコンダーが供給しています。ちなみに、NXPが製造していたディスクリート系は中国の会社に売却しNexpreaとなっています。オーディオでは非常に重要なディスクリートデバイスを供給している東芝もどうなるか心配です。

上記は実際に使用している半導体を供給している会社に関することですが、半導体業界全体ではどのような変化があるかをすべて把握できないほど大きな変化があります。

そう言えば、私が大学時代に半導体興亡物語という講談調の話を作って飲み会の時に語っていました。それはベル研究所でショックレー博士がトランジスタを発明してからインテルができるまでの話で、1950年から1970年台のできごとでした。詳細な内容は忘れてしまいましたが、その時でさえ企業の栄枯盛衰は非常に激しかったことを思い出します。今はそれをはるかに上回る状況です。

必要な部品は調達できるときに調達しておく。リピート生産はできたらラッキーくらいに考えておかないとならない世の中です、、、

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です