吉野さん ノーベル賞授賞式へ

以前リチウムイオン電池について投稿しました。

旭化成(当時ATバッテリー)の吉野さんのことに少し触れました。ノーベル賞を受賞されて本当におめでとうございます。受賞された際のインタビューで次のようなニュアンスの話が耳に残っています。「いいものができたのに売れない時が苦しかった。」ビジネスをやっているものなら誰でも同じだと思います。

吉野さんが売れなくてつらかったと言っていた原因を作った中の一人が私なのでこの言葉が印象に残っています。吉野さんがテレビで笑顔で話しをされている様子を拝見しますが、当時は少し違っていた記憶があります。私たちはソニーとATバッテリーの二社のサンプルを評価して、また特別仕様に応じていただけるかなどを含めて、開発中の製品に最適なバッテリーを選択しました。選択されなかった側に結果を伝えるのは非常に心苦しいですが論理的に出した結果なので、淡々とお話しました。その時、吉野さんはがっかりされていたと同時に多少苛立っていたような思い出があります。申し訳ありませんでした。

開発者や設計者が、開発した技術・製品を販売できる段階になると営業と一緒に売り込みに行くことがあります。エンジニアの中でも営業向きの人と向かない人が居て、営業向きの人はエンジニアから営業にキャリア転換することも度々あります。よく覚えていませんが、吉野さんは営業にはあまり向いていない感じ?でした。

私は会社員時代、営業の方と一緒にお客さん回りをすることが楽しかったので、自分は営業に向いていると思っていました。しかし、この仕事を始めてから、私は営業より開発のほうが向いていると思い知らされました。会社員の時は営業の人が整えてくれた舞台の上で踊っていただけでした。今は自分で営業の舞台を作らないといけないですが、それよりは設計していたいと思ってしまいます。心を入れ替えないと、、、

吉野さん あらてめて おめでとうございます。 

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