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製品概要

スピカーセレクター

 本機は、PREAMP UNIT(SSP-01)およびSELECTER UNIT(SSU-01)により構成される、能率補正機能付きスピーカー切替システムです。

 

 PREAMP UNITは高品質な4入力ラインアンプです。
 SELECTER UNITはPREAMP UNITの制御で動作し、1台あたり3系統のスピーカーを切り替えることができます。

 

 基本セット(SSP-01とSSU-01)を使い3系統のスピーカーを切り替えることができます。
 拡張セット(SSU-01)を追加していただくと最大6系統のスピーカーを切り替えることができます。

 

 本機は、PREAMP UNITの機能、SLECTER UNITの機能をリモコンで操作できるのでリスニング・ポジションに座ったままで自由にスピーカーを切り替えることができます。
 またスピーカーに応じてPREAMP UNITのゲインを調整し、能率の異なるスピーカーを自動的に同じ音量に設定します。  

 

 SELECTER UNITの切替スイッチに、MOS FETを使用し低オン抵抗と高信頼性を実現しています。


本機の特徴 

  • 基本セットはラインアンプ(SSP-01)と3系統スピーカー切替器(SSU-01)により構成
  • 拡張セットを追加して最大6系統のスピーカーを切り替え
  • SSP-01とSSU-01が連動してスピーカーの能率差を補正
  • 付属のリモコンでプリアンプ操作とスピーカー切り替えが可能
  • スピーカーのダイレクト選択が可能
  • スピーカー切り替え時のノイズを低減
  • SSP-01はTI社製高性能オペアンプと音量調整ICを使用して高音質を実現
  • SSU-01の切替スイッチにパワーMOS-FETを使用して低オン抵抗、高信頼性を実現
  • SSU-01の切替スイッチは両切タイプでBTLアンプに対応
  • SSP-012とSSU-012の接続にLANケーブルを使用(添付ケーブルは5m 最大15mまで使用可)
  • 電源オフ時にスピーカー入力端子にダミー負荷を接続し真空管アンプ開放動作を防ぐ

システム構成

本機の動作モードにはNORMAL MODEとEXPAND MODEの2つのモードがあります。
NORMAL MODEではSSP-01とSSU-01を1台づつ使い3系統のスピーカーを切り替えます。
このモードには基本セット(SSP-01 x 1、SSU-01 x 1)をお使いください。

 

EXPAND MODEではSSP-01を1台、SSU-01を2台使用し6系統のスピーカーを切り替えます。
このモードには基本セット(SSP-01、SSU-01各1台)と追加セット(SSU-01 x 1)をお使いください。

 

NORMAL MODE

 

基本セットを使い3系統のスピーカーを切り替えます。
SSP-01をプリアンプとして使用します。

 

 

EXPAND MODE

 

基本セット+追加セットで6系統のスピーカーを切り替えます。
SSP-01をプリアンプとして使用します。

 

 

 

お持ちのプリアンプを使用する場合

 

すでにお持ちのプリアンプを使用する場合には、SSP-01をゲイン補正ユニットとして使用します。
プリアンプとパワーアンプの間にSSP-01を接続して使用します。
SSP-01は色づけが無い鮮度の高い音なので信号経路に挿入しても音質劣化がありません。
SSP-01をHOLD MODE(注) 、音量=67に設定すれば電源投入後 利得=0dBのバッファとして動作します。

 

(注) 取扱説明書をご覧ください。

 

スピーカー切替器の提供する価値

スピーカーによる音楽の表現の違いを楽しむ

 

オーディオマニアの方なら今までに使っていたスピーカーに愛着や思い出があり、それらを手元に残しておきたいものです。

 

所有している思い出深いスピーカーを切り替えながら音楽を聞いている方は多いと思います。
そのような方でもJazzを聞くスピーカー、クラシックの大編成を聞くスピーカー、室内楽を聞くスピーカーなどを決めて聞いているのではないでしょうか?

 

しかしいつもと違うスピーカーで音楽を再生すると音楽が新鮮に聞こえます。場合によっては今まで曲に持っていたイメージを変えたり、聞こえなかった楽器の音が聞こえたりします。

 

ところがスピーカーを切り替えるにはアンプとスピーカーの接続を変更する必要があり面倒です。

 

スピーカー切替器を使用していても以下の過程を経ないと音の違いを聞き取ることができません。
@席を立ってスピーカー切替器の操作をする、
Aスピーカー音量の違いを調整する

 

これらの一連の動作をするのには数秒から数十秒を要し音楽鑑賞を中断してしまうので敢えて
スピーカーを切り替える気持ちが起きません。
またスピーカーを切り替えと音量調整に時間がかかるためスピーカーの音質の違いを正確に聞き取ることが難しかったのです。

 

能率補正機能付スピーカー切替器では一連の操作がリモコンを使って一瞬で行うことができます。
そのため音楽鑑賞の中断を最小にしてスピーカーの違いによる音楽の表現の違いを的確に聞き取ることができます。

 

昔懐かしい曲をあのころのスピーカーで鳴らすのと現代のスピーカーで鳴らすのではどう違うか?
ホーンスピーカーとソフトドームスピーカーで弦楽器の鳴らし方に違いがあるのか?
そんな好奇心が簡単に満たされます。

 

縦横無尽にスピーカーを切り替えることにより音楽を聞く楽しさが広がります。

 

スピーカーの魅力を再発見

 

スピーカー切替器を既に使っている方は能率の低いスピーカーに切り替えると音が悪く聞こえ、能率が高いスピーカーに切り替えると音が良く聞こえる経験があると思います。
「大きいことはいいことだ」ではないですが人間の聴覚では音量によって音質も影響を受けます。
そのため能率の低いスピーカーは音が悪いとか音が痩せていると感じられてしまい、不当に低い評価を受けることがあります。
これはフレッチャー - マンソンカーブによる周波数特性の違いだけではなく心理的な影響もあるのではないかと思います。
スピーカーを切り替えた瞬間に音量が下がるとその時点で音が悪いという印象が刷り込まれてしまうので、その後で音量を増加させてもバイアスのかかった評価になる可能性があります。

 

スピーカーを切り替えた直後に音量が上がる場合でも評価に影響を与えます。

 

能率補正を行い全てのスピーカーを同じ音圧で再生すると上記のような影響が無くなるので今まで音が悪いと思っていたスピーカーが実は素晴らしい音だったと気づくことがあります。

 

再生する音圧を同じにしてスピーカーを切り替えると本当にいろんな発見があります。

  • 小さいスピーカーでも意外に低音が出ていた
  • 古いスピーカーでも現代のスピーカーに劣らない音が出る
  • ソフトドームツイーターでもホーンスピーカーと同じくらいパルシブな再生ができる
  • 全く音質が全く違うと思っていたスピーカーが実は同じ傾向の音質だった

 

などなど、、、

 

もちろん今までの評価とおりだったという場合もあります。それでも音圧レベルを等しくして
スピーカーを切り替えて音を聞くと実に多くの気づきがあります。

 

自作スピーカーの効率的な評価に

 

スピーカーの自作をされる方も多いと思います。例えばダクトの調整、吸音材の量の調整、ネットワークの調整などはモノラルで左右のスピーカーを比較しながら行います。
しかし最後はステレオ構成でリファレンススピーカーとの比較などにより最終調整が必要です。
リファレンススピーカーと調整中のスピーカーの音圧レベルが違う場合は、評価が非常に難しくなります。

 

能率補正機能付スピーカー切り替え器を使うと音質にだけ注目して音を聞くことができるので効率的にスピーカーの評価をすることができます。

 

上記の他にも様々なユーザ価値が考えられると思います。順次ご紹介・提案して行きたいと思います。

SSP-01の音質評価

 * この記事は、オリジナル品を使った評価結果です。

 

SSP-01の音質評価のレポートを掲載します。評価にあたっては極力主観が入らないように2台のアンプを切り替えて音質の差を正確に聞き取るようにしています。

 

プリアンプとして使用

 

評価環境ブロック図
スピカーセレクター

 

ソース      :Linn Sneaky music DS
パワーアンプ  :自作 6L6 pp および 金田式パワーアンプ
スピーカー   :ProAc Studio100
切替器とパワーアンプ間のラインケーブルはベルデン8412。長さは5m 容量は約500pF

 

スイッチによりプリアンプを切り替えて相対評価を行いました。

 

比較アンプについての説明

 

L社製 半導体プリアンプ:中古で購入した20年近く前の製品です。当時の価格で40万円台です。私の好きな音のアンプです。
M社製 真空管プリアンプ:オーディオ史上非常に有名なプリアンプです。
S製 真空管プリアンプ:20万円台の製品です。ラインアンプはトランス出力で容量負荷を安定してドライブすることができます。
金田式プリアンプ:2006年9月の回路。電源は私のオリジナルの定電圧電源。シャープな音を気に入っています。

 

スピカーセレクター

比較プリアンプ

相対評価の結果

L社製 半導体プリアンプ

ほとんど同じ音。ブラインドで聞くと全く違いがわからない。

M社製 真空管プリアンプ

M社のアンプはS/N比が悪く、付帯音が聞こえる。M社アンプの整備不足のためと思われる。次回はしっかり整備してから比較したい。

S製 真空管プリアンプ

かなり似た音。強いて言えばS製のほうが多少レンジが狭いように感じるがレンジが狭いことは音楽再生に不利にならない。SSP-01とS製プリアンプは同じ肌触りで安心して聞くことができる。ブラインドで聞けば違いがわからない。

金田式 半導体プリアンプ

金田式のほうがクールで音のメリハリがある。メリハリがある代わりにざらつき感がある。SSP-01は肌触りがなめらかな感じ。音の違いは僅か。曲やその日の体調により好みが分かれる。どちらが良いと決められない。

 

ゲイン調整ユニットとして使用

 

評価環境ブロック図
スピカーセレクター

 

L社製 半導体プリアンプのダイレクト出力とSSP-01を経由した音を比較しました。SSP-01の音量を"67"に設定するとゲインが0dBになります。この状態で音質を比較しています。
SSP-01を経由しても音質の変化を聞き取ることはできません。

レイアウトについて

スピーカー切替器を使用する際のレイアウトの一例を示します。
図のように、パワーアンプとSSU-01を近くに配置すればスピーカーケーブルを短くできます。
SSP-01とSSU-01の間は最大15mのケーブルが使用できるので自由なレイアウトが可能です。

スピカーセレクター

 

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仕様
スピーカー能率補正機能付スピーカー切替器のソフィソナント・オーディオ
技術解説
スピーカー能率補正機能付スピーカー切替器のソフィソナント・オーディオ
フォトギャラリー
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取扱説明書
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