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スピーカー切替器仕様変更

先日、秀太郎工房へスピーカー切替器を持っていたときにU/I(User Interface)について宿題をもらった。

その宿題とは選択しているスピーカー番号をプリアンプの7segLEDに表示できないか?ということであった。今まではスピーカー番号はセレクターのLEDで表示していた。しかし、セレクタを後ろに隠して使いたいのでプリアンプのみで全ての情報を知りたいということだ。

プリアンプの7segLEDには音量など複数の情報を表示するので、各種情報をどのように表示するかが問題であった。直感的に理解できる表示にしないといけないで色々と考えた。昨日仕様がまとまったのでファームウェアの実装を開始した。久しぶりなので開発ツールの設定に起因するエラーでてこずったが、本日動作確認ができた。明日は検査をして問題なければfixとしたい。

これに伴い、取扱説明書の変更も必要だ。出荷を待っている製品のリワークをしないといけない。リワーク時に品質問題を作りこまないように、しっかり管理しないと、、

そういえば、会社に在籍している時には梱包済みの製品を開梱してリワークをしたものだ。

なんとなく懐かしい?

秀太郎工房にスピーカー切替器を設置

安曇野にある秀太郎工房は使いやすくかつセンスの良い家具を作っている。無垢の木を生かした家具は見ていても触っても気持ちが安らぎ、癒される。

私は17年ほど前に秀太郎工房の星野さんにベンチを作っていただき、それ以来ずっと愛用している。家でくつろぐ時はほとんどベンチの上に居る。私や家内だけでなく猫のAbbyもベンチに座ったり、ベンチに寝転がったりそれぞれ好きな格好で過ごしている。ベンチもいい具合に経年変化して味わいが出てきた。

秀太郎工房のショールームにはオーディオ装置があり、複数のスピーカーを置いているので、スピーカー切替器を試しに使ってもらうことにした。昨日プロトタイプを持ち込んで、設置して来た。部屋が広く響きが良いのでいい感じで音楽が鳴っている。

スピーカー切替器をしばらく使っていただくことにしたので、秀太郎工房を訪れる方は、体験してみてください。

またU/Iについての貴重な意見をいただいたので検討してみたい。

shutarou

H.D.Studio

本日、高校の同窓の平林君が来訪した。

高校の時にはあまり話しをしたことが無いし、社会人になってからも接点が無かったが私が起業したことを友人から聞いて連絡をしてくれたのだ。

彼はH.D.Studioという会社を経営していて楽器やオーディオの企画・デザインをやっている。この業界では私よりも大先輩だ。現在、ギターのパーツを開発していてもうすぐ商品化するそうだ。私はギターに関して素人なのでよくわからないが是非成功して欲しい。

平林君はインダストリアル・デザイナーで私はエンジニア。工業製品を生み出すためにコラボしやすい。またオフィスが近いのでこれからお互いのビジネスで協力できればいいねという話をした。それ以外にも様々な話をしたがバックグランドが同じなので共感できる。

それぞれオリジナル製品の立ち上げの時期なので業界は違うがマーケティングの進捗状況やアプローチの仕方を情報交換すれば参考になるのでこれからも連絡を取り合うことにした。

それにしても高校の同窓生はいいものだ。これからも切磋琢磨しながら頑張って行きたい。訪ねて来てくれて本当にありがたかった。

冬支度~その2

一台だけだが車のタイヤの交換を行った。残りの車は天気予報を見ながら行う予定。

ストーブに関してはちょっと前進。昨日はファイアーバックがはずれなかった。今日1時間くらいかけてなんとかはずした。押したり、引いたり、叩いたり、ひねったり。。足や腰が痛くなり非常に大変だった。下の写真が取り外したファイアーバックだ。

fireback

寸法を測ってみるとストーブの燃焼室の内寸が幅57cm。それに対してファイアーバックの幅が57.5cm。これでははずれないわけだ。内寸が狭くなったのかファイアーバックが膨張したのか、原因はまだわからない。

はずれて一安心だが、現在のパーツと寸法が違うようだ。新しいパーツを取り寄せても問題なく取り付けできる心配だ。今日ストーブ屋さんは休みだったので明日以降相談してみようと思う。

冬支度とは関係ないが、LinnのSneaky DSについて面白い情報をいただいた。調査中。

http://www.aktives-hoeren.de/viewforum.php?f=39

 

冬支度

ここ松本は寒い。冬に備えて準備を始めないとならない。

車のタイヤをスタッドレスに替えないとならないがまだ手がつかない。今日は畑に行って大根の収穫をした後でストーブの手入れを始めた。本来ならストーブの手入れは9月頃までにはしておかないとならないが9月~10月は非常に忙しくてできなかった。

本日ようやくストーブのメインテナンスを行った。私はバーモントキャスティング社のアンコールという薪ストーブを使っている。薪ストーブはたいがい触媒がついていて、有害な煙が煙突から排出されないようになっている。触媒の寿命は4-5年でそろそろ寿命なので調べてみた。触媒を見るにはファイアーバックという金具をはずす必要がある。しかしファイアーバックがはずれない。困った。ファイアーバックの裏を見ると触媒がボロボロになっている。ここまで崩壊していたとは、、 しかしファイアーバックが外れないので触媒を取り外せない。数年前は簡単に取り外せたはずなのに、、

stove色々調べたり、ストーブを購入した彩文さんに行って相談したがファイアーバックは簡単に取り外せるとのことだ。上の写真で赤いストーブの中に白く写っているのがファイアーバックだ。私のストーブではファイアーバックを取り外すために手前に倒すと左右の側壁にあたって外れない。ファイアーバックの幅がストーブの内寸の幅より広いの内壁にぶつかりどうしようもなくなる。ファイアーバックの幅が延びたのか?それとも側壁が内側に張り出して来たのか?

彩文さんで見た新品と私のストーブは構造が違うようだ。最新モデルは側壁が平行だが、私のストーブは手前が狭くなっている。すなわち最新モデルは上から見ると長方形だが、私のストーブは手前が狭い台形だ。そのためファイアーバックを手前に倒して取り外そうとすると、ファイアーバックが側壁にぶつかる。この違いが何によるのか?設計変更により台形が長方形になっているのか?それとも長期使用(もう17年目)により側壁が歪んで長方形だったものが台形になっているのか?

今日彩文さんで見た新型のストーブでは、ファイアーバックと側壁のクリアランスは2-3cmあった。17年の月日がそれぞれの部材を変形させたのか?それとも17年前のストーブはクリアランスがもともと狭かったのか?これはわからない。

しかし我が家のAbby(猫)が作業途中のストーブの中に入ろうとして困る。 まさに猫灰だらけだ。

そしてスタッドレスタイヤへの交換はまだできない。

 

 

スマホの機種変更

私はiPhoneを使用している。

最初はiPhone3GSを使用した。この頃はS社のみが扱っていたので問答無用で契約した。しかし接続しにくく非常に困った。当時は出張が多かったが、移動中を含めてほとんど繋がらず、携帯としての役割を果たさないことも多かった。

その後K社もiPhoneを扱うようになり、私はK社のiPhone4Sを契約した。S社に比べてサービスエリアが広がり、それなりに満足して使っていた。

さて、iPhone5SがD社からも発売された。K社の2年縛りが切れるので5Sに機種変更することにした。様々な雑誌やネット上にどこが最も得か?の記事があり読んだが複雑で難しい。キャンペーンや機種変更の時期にも影響される。しかも機種変更の時期は、在庫状況によるので自由にならない。

K社もMNPで他社に契約者が流出しないように割引があるし、一人で暮らしている親との通話を同じキャリア同志の無料通話で行っていることもあり、従来と同様にK社のiPhone5Sを契約しようと本日、販売店を訪れた。

しかし、実施していた下取りサービスは既に終了。クーポンを受取っていたが入荷時期が遅れると無効になるという。これらの特典によりMNPした場合との差が実質0になっていたが、無くなると継続する意味が無い。

そこで他のキャリアへ乗り換えを検討することにした。

その結果、通話料金を含めてトータルの支払額でS社のほうにメリットがあることがわかった。S社は同一キャリア内の通話が無料だが、D社はこのようなサービスが無い。料金のシミュレーションの結果、S社にしたほうが月々の支払いが家族合計で2000円以上減らせそうだ。

明日、契約に行って来ようと思う。

しかし今の携帯のビジネスモデルは不思議だ。なぜ長年愛用していた顧客よりも新規顧客を優遇するのか?長く契約すると迷惑だと言わんばかりの料金プランだ。

背景として今の市場が飽和していること、料金の定額制、キャリアがコンテンツを支配できないことがあると思う。この結果加入者数と売上が比例するので加入者を増やすことだけが重要になった。まさにキャリア=パイプ論の通りになった。料金の定額制はいずれ見直されるだろう。一部のヘビーユーザのコストを他のユーザが支払うのは不合理だ。海外では定額制が見直されているようだ。

市場が飽和している中で加入者を増やすには一人二台持ちをさせるなど考えられるが、多くの家庭は一所帯あたりの携帯の支出を増やすことは無いだろう。つまり契約数は増えるもののキャリアの収入は微増だと思う。

そこで他キャリアから契約者を奪取することが最大の命題になる。乗り換えの顧客を獲得するために必死になり既存の顧客に気が回らない。または既存の顧客はキャリア乗り換えが面倒だから半分くらいは残るだろうと踏んでいるのか?新しい顧客を得るために既存の顧客を失う状況は、まるでイソップ物語の犬のようだ。私もイソップの犬がくわえていた骨のように今のキャリアから離れることになると思う。そんな中でS社は国内だけでは成長は無いと考えて海外に進出している。これは正しい選択だと思う。しかしユーザに実感できる還元はないが、、、

いずれにしても今の携帯のビジネスは人間味の感じられない世界に感じる。

私のやっているオーディオでは10年以上使うことは当たり前。所有してから最も古いものはLUXのSQ-707というアンプ。もう40年以上だが時折使う。次いで山水のSP LE-8Tこれも40年近いがほぼ毎日使っている。今や枯山水の域に達している?その結果、新製品が売れないが複数台所有したり中古市場が賑わうなどの効果もある。先端の携帯電話にビンテージのような価値観を求めるわけではないが、少なくともサービス提供者とユーザの間には時間と共に年輪を重ねるような信頼が築けないとならない。

私のやっているビジネスでは人と人との関係を一番大事にして行きたいと思う。

 

 

特許出願

先日スピーカー切替器の特許を出願した。

製品の構想の段階で、先行技術調査を行った結果同じ機能の特許はみつからなかった。その時点では特許を取得するほどの経済効果が得られないと判断して特許出願を行わなかった。しかし最近ひょっとしたらスピーカー切替器以外への応用で市場規模が大きくなるかもしれないと思い出願を思い立った。

出願を思い立ったもう一つの理由は以下のことを知ったからだ。

既にWebで公開したり刊行物で公開した発明は特許にならないと思っていたが、発明者が公開した場合は公開から6ヶ月以内に出願すればOKだそうだ。出願者と公開者が同じであるとか公開から6ヶ月以内の出願とか以前は第三者の証明が必要だったが今は本人の証明で良い。ものすごくハードルが下がっている。

そこで出願することにしたが、会社に勤めていた時は知財部と特許事務所が出願をやってくれたので、自分では「実施の形態」だけ書けば専門家が明細書を作ってくれた。図面も私が手書きで作ると出願できる図面にしてくれた。さらに特許を出願すると報奨金をいただき、登録されると実績報償をいただきというように恵まれていた。

今回は当然ながら全て自分で書類を作成し手続きを行い、出願費用も自分で支払う。電子出願の仕組みがあるのでかなり楽だったが、明細書を全て自分で書くのは大変だった。何度も何度も推敲し修正した。会社に勤めていた時に自分が出願した特許の明細書を参考にしたり、類似の特許の明細書を参考にしたりと様々な特許文書を読み漁った。

しかし良くわかならないことがある。

例えば「課題」という言葉。

過去の出願例を見ると以下のように課題の意味が違う。

「要約書」に課題という項があるがこの課題は果たすべきミッションのような意味合いで使われている。こういうことを実現しなければならいという目標のようなものだ。

ところが「発明が解決しようとする課題」に書くのは現在の問題点を書いてある。

このように同じ課題でも意味合いが違う。

次に「課題を解決するための手段」

通常、特許請求の範囲の文章の始まりと終わりを変えて書いていると理解していた。例えば特許請求の範囲では「xxxとxxxとxxxで構成されるxxx装置」だとすると課題を解決するための手段は「本発明は、xxxとxxxとxxxとxxxで構成されるxxx装置に関する。」のように書く。それを全ての請求項について書く。特許請求の範囲と解決するための手段がほとんど同じ文章なのは実に非効率だしスマートではない。最近の出願例では、特許請求の範囲とは異なる表現をしているものがある。また独立項のみ書いてあるものがある。どのように表現すればいいのか良くわからない。

そして感じたのは日本語の文法をもう一度学習しないといけないということだ。読点「、」をどこに入れるかもすごく迷った。(それにしてはこの文章への読点の入れ方はめちゃくちゃ) 主語、述語、目的、形容詞などをどういう順番で書くのかなど日頃の文法を無視した文章作成を思い知った。

日本語の勉強をして、私のサイトも推敲しないと・・

 

 

電源ケーブルを作ってみる

オーディオは電源が重要と昔から言われている。増幅器は入力信号により、電源からスピーカーや回路に供給される電力を制御している。大元のAC100Vの品質がオーディオの品質を決めるので電源ケーブルは重要。

その一方で、発電所から家庭のコンセントまでの長い電線の最後の1mだけ良いケーブルを使っても意味が無いとか、定電圧電源を使ってAC電源の品質の影響を低減すれば電源ケーブルに影響されない。

これだけに限らず様々な観点で電源ケーブルの良否についてレポートや意見がある。私も電源は非常に重要だと思っているが、どちらかというと電源ケーブルの銅の純度よりは、電源からのノイズを減らすほうが重要だと思っている。しかし何本かの電源ケーブルを使ってみて電源ケーブルの材質やメッキで音が変わることも事実。理論的に説明がつかない。いずれは解明したいと思っているが、、、

昨年末に電源ケーブル付きステレオ誌別冊を購入した。最近は付録つきの女性誌に倣ったのか、付録つきのオーディオ誌が出ている。スピーカーユニットの付録のスピーカーユニットを使ってアクティブ・ノイズ・キャンセラの実験をしたこともある。もう一つの付録のスピーカーはまだ眠ったままだ。

さて1年前に買った雑誌の付録の電源ケーブル(マニュアルの附属したケーブルと言ったほうが良い?)を組み立てる時間が無く放置してあったが、先日やっと組み立てた。組み立ては10分くらいでできるのに、、

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写真のように、スピーカー切替器に使ってみる。電源はオフィス用の普通のテーブルタップ。これで音が変わるのか?

音は違う。音の通りが良い。特に低音のほうが効果が大きい。ジャコ・パストリアスのベースを聴くと迫力が増す。ピアノ・トリオでも音のバランスが少し変わるくらい低音の見通しが良くなる。中高域も同じく見通しが良くなる印象だ。なぜなのか理論的には説明できない。スピーカー切替器は自分で設計しているのでなおさらだ。

一つ言えるのは、スピーカー切替器を使っている方は電源ケーブルを交換していただければ音の違いが楽しめると思います。

私としては、電源ケーブルの影響を受けない製品の設計をしたい。

ワープロソフト

マイクロソフトのオフィスは価格が高いので自宅ではOpenOfficeやKingsoftのOfficeを使っている。以前はOpenOfficeを使っていたがKingsoftのOfficeのUIのほうがMSのUIに近いので最近はKingsoftを使っている。Kingsoftはフリーではないものの、MSより価格が一桁安いのでありがたい。

私はこれらのソフトの機能の一部しか使っていないので今まではあまり困ることはなかった。またMSには無い機能、例えば複数の文書をIEのようにタブで切り替える機能もあり良い面もある。不便に感じたのはCTRL+Y(直前の操作を繰り返す)の機能が使えないことくらいだった。でもこの機能が使えないのは結構大きなマイナスポイントなのだが、、

今行っている作業で、MSのWordでサポートされているのにKingsoftのWriter(Word互換と言われているワープロソフト)ではサポートしていない機能を使う必要がある。その機能は一つだけでなく少なくとも二つある。いろんなソフトを組合わせて操作すれば実現できるかもしれないがその方法を見つけるだけでも大変だし、操作に時間がかかりそう。

残念ながらMSのWordを導入しないといけないようだ。こんなことなら最初からWordを買っておけばよかった。世の中はかなりOpenになって来たが、WordやIllustratorのように定番の高いソフトを使わないとならない分野が残っていることを仕事を通して知った。

オリジナルのソフトを大事にしなければならないし、安易にコピーのようなソフトに飛びつくのも良くないと思う。しかしMS自体がOSも含めてそれ以前にあったソフトを模倣して開発して来たことを考えると悪くはないだろう。WordはWordPerfectや一太郎を踏み台にして今の地位を築いた。ExcelはVIsiCalcやLotusを模倣して追い落としてきた。

そんな世の中ではいずれWordやIllustratorが無くても仕事ができるようになるだろう。

話は飛ぶが薬品の世界ではジェネリック薬品が同じような位置づけでありジェネリックは貧困層を救うというメリットがある代わりに、先進的な薬品の開発意欲を無くしてしまうという問題がある。それぞれの立場で様々な意見があると思う。

両者は一見似ているようだがITと薬品で決定的に違うのはOpenかOpenでないかだ。薬品は様々な法律で縛られている。仮に薬品がOpenになったらそれは良いのか悪いのか?活力を生み素晴らしい新薬を生むのか?それとも副作用の多い悪薬が出回るのか?よくわからない。

話が発散してしまいました、、、、

 

ヤマハの新音源IC

ヤマハが音源ICを発表した。

http://jp.yamaha.com/news_release/2013/13102301.html

従来の音源に加えてコンサートグランドピアノCFXの音をモデルにした音源、そして初音ミクで有名なボーカロイドの音源を搭載しているという。

私は音源ICの技術が最近どうなっているか良く知らない。30年近く前にFM音源を搭載したヤマハの名機DX-7を家内が仕事で購入し私も色々と遊ばせてもらった。その頃は組み込み機器のメモリ容量が限られていたのでDX-7で採用されていたFM音源のように少ないメモリ容量で多彩な音色が出せる技術が主流であった。電子楽器としての音は魅力的であったが(フェンダーのピアノのような音など)アコースティック楽器の音とはほど遠かった。その後組み込みシステムでも大容量のメモリが使えるようになると実際の楽器の音をサンプリングしてそれを元に音を出す音源が出てきた。この頃から私はMIDI関係の技術にすっかり縁が無くなってしまった。

音声合成の世界でも最初は人間の声の発声モデル(声帯が振動して発生した信号を喉や口の特性と類似したフィルターで処理する)で発音していた。これはロボットのような声で不自然であった。しかしメモリが安価に使えるようになるとサンプリングした人の声を組合わせる音声合成システムが一般的になってきた。この方式の音声合成は違和感が無い発音が可能である。

ボーカロイドも声をサンプリングしたデータをもとに発声させる技術だ。まだ人工的な声に聞こえるが技術的には自然な発生が可能だろう。もしビジネスや法律的な課題が無ければ実在の歌手のレコード・CDをもとにその歌手の音源を作ることが可能だと思う。

楽器の音と人の声が小さなICチップに入ってしまう時代になった。そしてこれらの音をHTML5で制御する技術も標準化されているようだ。今まで遠ざかっていたこれらの技術にこれから少しずつ馴染んでいきたいと思う。

昔は夢物語だったが近い将来LPやCDに匹敵する音質を持った音源が登場して、その音源で音楽を再生することも可能だろう。いろんな楽器をサンプリングした音源をローカルに持ちコンサート会場から送られるMIDI情報で再生した音とスタジオマスタークオリティで録音再生した音の違いを判別できなくなる日が、冗談ではなく、来るかもしれない。