月別アーカイブ: 2014年10月

真空管オーディオフェア

10月12日、13日に真空管オーディオ・フェアに出展しました。

来場された方々、運営にあたられた方々またお世話になった出展社の方々ありがとうございました。心から感謝いたします。

毎年出展されている方によると12日は例年にない人出だそうです。通路は人が一杯で歩くのも大変な状態でした。一方13日は台風の影響で来場者が少なく寂しい感じでしたが反面落ち着いて説明ができました。天候の影響で2日分の来場者が初日に集中したのではないかと思います。

私が席をはずしている間に来られた来場者の方々には充分な説明ができず失礼しました。また13日には台風が接近していたため終了時間よりも1時間ほど早く撤収させていただきました。ご不明な点があればメールにてお問合せください。

会場の制約で音が出せずスピーカー切替器を展示しただけだったので製品の特長を充分お伝えできなく残念でした。展示方法や説明方法についても色々と反省点があり勉強になりました。

能率補正機能付スピーカー切替器は今までに無い製品ですので製品のコンセプトや価値がどんなものかわからない方が多くいらっしゃいました。色々と説明しなくても一目見るだけでユーザー・ベネフィットが理解できる紹介をしないとならないと痛感しました。ショーやフェアで製品の価値を分かっていただくことと同時にWebサイトの見直しも必要です。

次期製品の検討と並行して現行製品の魅力をきちんと伝えられるようにして行こうと思います。

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青色LEDでノーベル物理学賞!

青色LEDの開発で赤崎さん、天野さん、中村さんがノーベル物理学賞を受賞した。

最近は嫌なニュースばかりだが、その中で久し振りに嬉しいニュースで心が躍る。

今まで私とは全く縁が無い分野の研究に対するノーベル賞であり「こんな研究していたんだ。」と受賞が報道されて初めて知るものが多かった。

それに対して青色LEDは技術開発や製品化をリアルタイムで見ているので身近に感じる。特に中村さんは学者というより我々と同じエンジニアであったので余計に親近感を覚える。中村さんのことはいろんな報道や記事で知っているが赤崎さんや天野さんのことは記憶にない。半導体材料を専門にやっているエンジニアなら知っていると思うが私のように商品開発をやっていたエンジニアには基礎研究の分野には縁が無い。

赤崎さんの記者会見を見たが、GaN(窒素ガリウム)の研究は成果が出ずに辞める人が多い中で続けてきて今回の成果に繋がったという。中村さんは誰も相手にしなかったGaNを青色LEDの材料に選び執念で製品化した。

最近は基礎研究といえども短期のROIが求められて赤崎さん達のような研究をすることが困難になって来ていると思う。全ての基礎研究がないがしろにされているわけではないと思うが、基礎研究と実用化のバランスが保たれて新しい技術が生まれていけば良いと思う。

青色LEDが登場した当初、製品のパイロットランプに青色LEDを使うだけでスマートで高級な感じがした。今では青色LEDが普通に使用され ”青色=先進的” のイメージは薄れてきた。それでも赤や緑のLEDに比べればクールな感じがする。

話は変わるが、スピーカー切替器では赤色LEDを使っている。

多くの機器に使われている青色LEDを安易に使うことに抵抗があったからだ。

それからもう一つは以下の理由による。

赤色はLEDとして最初に実用化されたものであり商品化されて40年以上は経つと思う。私が就職した頃は既にニキシー管からLEDに変わっていたがその時ニキシー管の歴史は30年ほどだったと思う。今の時点で見れば赤色LEDは当時のニキシー管より古いデバイスだ。そして青色LEDが主流になり赤色LEDはマイナーな存在になっているような気さえする。そんな現代では赤色LEDがかつてのニキシー管のように感じられる。そこで赤色LEDに敬意を表し、ノスタルジーを表現する手段として赤色LEDを使いたかった。(ひとりよがりな理由だが、、、)

今回の受賞は驚きであったが本当に嬉しく、久し振りに興奮した。本当におめでとうございます。