月別アーカイブ: 2019年1月

特許を書いています

前回のブログでパワーアンプのバイアス制御の詳細を説明できないと書きました。そろそろ、この技術を紹介したいので、特許を出願することにしました。

基本構想を考えた時に先行技術の調査をしましたが該当するものがありませんでした。再度特許の調査をしてみましたが該当する技術はなさそうです。

特許を書くのは3年振りくらいで、電子出願の明細書の書き方をしっかり忘れています。思い出しながら書いています。

特許を書くことにより、技術を客観的に見直すことができ、本当に有効な技術か冷静に見極めることが可能です。明細書の実施例を書くのにあたり、シミュレーションなど追加作業が必要ですが、設計に見落としがないか確認できるので無駄にはなりません。

会社に勤めていた時は、設計の納期が決まっていたので特許を書きたくても時間がありませんでした。というより、特許を書くことが面倒で逃げていました。それに比べると現在は格段の違いでなかなか良いです。 開発期間も格段に長いですが、、、

あけましておめでとうございます

昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いします。

今年は熊本の地震、アップルの業績下方修正に端を発する円高・株安など波乱の幕開けとなりました。心配な1年ですが、リスクがあることを認識して堅実に進んで行こうと思います。

パワーアンプの試作品の動作確認を進めています。基本動作の確認ができました。さらに評価を行うためにはアンプに搭載されているMCU(マイコン)で制御を行う必要があります。現在MCUのソフトを書いています。

製品開発に時間がかかり、回路設計、ケース設計、ソフト開発など1~2年に1度しか行わないので開発方法やツールの使い方などすっかり忘れてしまいます。今回ソフト開発では、開発環境が変わってしまったり課題が続出です。

それでもなんとか基本部分のコーディングが終了しました。これからデバッグとアンプ全体の動作確認、性能評価をしたいと思います。

パワーアンプの特徴(セールスポイント)について説明します。

  1.  高いスピーカー制御能力
  2.  出力段バイアスを最適制御
  3.  スピーカー切替え機能

1について 今回の開発目標は、私の所有するWestlakeのような低インピーダンスかつインピーダンス変動の大きいスピーカーを良い音で鳴らすことです。そのために高性能で駆動力の高いアンプを目指しています。

2について これが今回の最大の開発項目です。新規技術なので詳細はまだ説明できません。理論が音に反映されるか確認も必要です。はたして目論見通りになるのか?楽しみです。

3について スピーカー切替器 SSP-01と組み合わせると能率補正をしてスピーカーの切り替えができます。アンプでは元々電源オンオフのノイズ除去のためにFETまたはリレーが必要です。アンプに必須のこのスイッチをスピーカー切り替えに使えばアンプとスピーカー間のインピーダンスを全く増加せずに能率補正機能つきのスピーカー切り替えが実現できます。

例によって仕事が遅いですが、一歩ずつ先に進みたいと思います。