月別アーカイブ: 2014年2月

オルガン

松本市のハーモニーホールにパイプオルガンが設置されている。震災によりホールの天井にひびが入って閉鎖されていたが修繕して昨年オープンした。

ホールオープンに伴いオルガン講習会を再開した。これは一般の人がホールのパイプオルガンを演奏することができる講習会だ。専属オルガニストの保田先生が教えてくれる。松本市以外のオルガンを持った施設でこのような催しが行われることは非常に稀だそうだ。

家内はこの講習会に参加しオルガンの面白さに目覚めたようだ。オルガンに興味を持ったきっかけは私達の友人がオルガンを習っている先生が震災で松本に移住して来たことだ。それで家内はオルガンに興味を持ち勉強を始めた。その後家内はオルガン同好会に入り熱心に練習を続けている。

オルガンと言っても昔小学校にあった足踏みオルガンやエレクトーンなどに代表される電子オルガンから音楽ホールや教会にあるパイプオルガンまで値段もサイズも大きな幅がある。

私は子供の頃ピアノを習っていたが、私の家はピアノを買えなかったので電気オルガンを買ってもらい練習した。これは足踏みオルガンの足踏みをモーターに置き換えたものであり発音原理はハーモニカと同じリードである。それは私が幼稚園から小学校低学年の頃なので世の中にパイプオルガンがあることなど知る筈もなかった。オルガンはピアノの代用品だと思っていた。

今考えるとオルガンとピアノは全く別の楽器でありむしろピアノがオルガンの代用品であるとことがわかる。正確な歴史や事実はわからないが以下のように想像する。先ずオルガンがありそれを貴族や中産階級の家に作るは大変なので代わりにチェンバロなどが発明された。チェンバロはパイプオルガンの代用品であったがその後オルガンとは異なる個性が重用され、その個性を伸ばす方向でピアノが開発された。

一方でオルガンは教会と密接に関係しながら存続・発展した。パイプオルガンはとてもコストがかかるので電子技術の進歩によりハモンドオルガンなどが発明された。当初はハモンドオルガンは教会のオルガンの流れをくむ構造だったが様々なバリエーションを加えて進化した。

日本ではヤマハのエレクトーンなどが有名だがこれは良く見るとパイプオルガンとは鍵盤やペダルの配置が異なり独自のアレンジを加えたものだ。このアレンジはヤマハが自分で行ったものかハモンドを範としたものかはわからない。

今まで全くオルガンのことなど考えたこともなかったがこうしてみると実に奥深く不思議な楽器だ。

家内がそうこうするうちにオルガンを購入した。そして家内が待ちに待ったオルガンが昨日我が家にやって来た。

biscount

色合いは我が家にマッチしている。ピアノでは白い鍵盤が黒く、黒い鍵盤が薄い木の色だ。ペダルの音域が広い。エレクトーンでは左側だけにペダルがあり片足で弾くがオルガンはペダルを両足で弾くそうだ。家内はその違いに苦労している。またオルガンでは第一鍵盤と第二鍵盤の左右の位置が揃っているがエレクトーンでは第一鍵盤と第二鍵盤の左右の位置がずれている。(オフセットしている)何故ヤマハがこのように変更したのか?繰り返しになるがその設計思想には興味がある。

(その後家内の話によるとエレクトーンでもオプションでオルガンと同じ配置の鍵盤があるそうだ。だたペダルにはオルガンと同じ音域のものはないという。)

このオルガンの鍵盤やペダルはパイプオルガンに倣っているが当然中身は電子楽器だ。つまりパイプオルガンのU/Iを持ったシンセサイザーと言える。

説明書を見ると従来の機種はサンプリングしたパイプオルガンの音を再生していたが、この機種ではパイプオルガンの発音モデルにより音を出していると書いてある。

すなわち空気を送り音が発生するモデルとパイプにより共振するモデルをDSPで実現して音を出している。現在シンセサイザの世界がどうなっているかわからない。昔はFM音源のような実際のモデルとは異なるがそれらしい音が出る音源を使っていた。それから実際の音をサンプリングした音源に変わった。今モデリングした音源を使っているのだろうか?

シンセサイザは発音する楽器の種類が多いのでモデリングは大変だと思う。オルガンはそれだけモデリングすれば良いので比較的簡単にモデリングできると思う。しかしホール等にあるパイプオルガンを借りて傷をつけないように計測するのは大変だと思う。でもモデリングできれば、パラメータを変えていろんなホールや教会のオルガンの音を再現できる可能性がある。ただホールや教会の空間の音響特性まで含めてモデル化していないようなのでそれも含めると面白い。実際、残響の多いホールでは自分の弾いた音が聞こえてきて混乱することがある。楽器で残響まで再現してくれると本番で困らない?

以前かかわっていた音声合成でもモデルによる方法とサンプリングによる方法がある。発声モデルによる方法は品質が悪いが少ないメモリ量で実現できる。一方サンプリングによる方式はメモリ量は必要だが品質は良い。

オルガンではモデル化した方が音が良いとマニュアルには書いてあるがこれは音声合成と逆だ。私は同社のサンプリングによる機種の音を知らないのでなんとも言えないがそれは以下の理由によると思う。

①パイプオルガンのほうが発音モデルはシンプル。発音部もフィルターも一定、送風部のADSR(時間応答特性)のみ考慮すれば良い。しかし人間の発生モデルは複雑。声帯の振動も、喉から口に出るまでのフィルター特性も時々刻々と変化する。これをモデル化するのは非常に難しい。(というかMIPSとメモリを消費するのでモデリングによる手法のメリットが無くなってしまう。)

②音声合成や音声認識は世界の知恵が結集されてきた。しかし音楽に関してはそれらの技術フィールドより多少遅れた技術が投入されて来た。したがってコンピュータ業界よりは後になってモデリングの技術が入って来たと思う。特にパイプオルガンの系統の電子オルガンはあまり市場が広くないので新技術の導入には時間がかかると思う。

organ_kaori

家内がオルガンを購入したのをきっかけにオルガンについて考えてみた。そして不思議な楽器であり奥深いことを本当に感じた。私も子供の頃の電気オルガンに始まりこのオルガンに終わるか?

それとエンジニアとしてオルガンの中に入っている音源、アンプとスピーカーがどうなっているか見てみたいと思う。

確定申告

2/15は2週間連続の大雪で大変だった。先週は約50cm積もりそれが半分ほど溶けたと思ったら、今度は75cmの大雪で大変だった。一日に何度も雪かきをして体のあちこちが痛くなった。大雪により孤立した方々や渋滞・運休で何日間も身動きが取れなくなった方々に比べたら、大きな被害がなくて幸いだ。苦労されている方々は体調を崩さずになんとか乗り切っていただきたい。

今週半ばには再び南岸低気圧が来るようで心配だ。この大雪をもたらした低気圧を以前は太平洋沖低気圧と言っていたと思う。知らない間に南岸低気圧と改名していたようだ。家内は弾丸低気圧だと思っていたようだ。爆弾低気圧っていうのもあるから聞き間違えても当然か。

大雪と共に確定申告の季節になった。私は個人事業なので青色で確定申告を行っている。会計ソフトで記帳してそこから出力したデータをe-Taxで読み込むだけで良い。 ・・・筈だが

国税庁の確定申告のサイトに行きe-Taxを選択し必要項目を入力し、次にe-Tax用のデータをアップロードしようとするがアップロードのメニューが無い。

そこで昨年の日記を見るとe-Tax Web版で申告したと書いてあった。”e-Tax Web版”と検索して申告サイトにたどり着き比較的簡単な作業で申告が完了した。

国税庁のサイトからはe-TaxのWeb版へのリンクが見当たらない。そういえば昨年も悩みに悩んでから国税庁に電話してWeb版を教えてもらったことを思い出した。そしてアンケートで改善を要望したことも。しかし今年も国税庁は改善されていなかった。

Web版で申告すれば良いとわかった後で、再度国税庁のホームページに行きWeb版にたどり着こうと試みたがリンクを発見できなかった。

私は以下のようなことを勘ぐってしまう。

大金を投じて国税庁の確定申告サイトを作ったが使い勝手が悪かった。そこでWeb版を急遽作った。しかし確定申告サイトに大金を支払った手前、Web版を前面に出すわけにいかない。

e-Taxを推奨するなら利用者にとって使い易いシステムにして欲しい。

 

機器評価用CD(Jazz編)

長野県出身の渡部が複合で銀メダルを獲得して最高に嬉しい!

さて先日のClassic編に続いて機器の評価をする際に使うCDのJazz編を書いてみたい。

最近は小編成の演奏やVocalで評価することが多い。以前は自分でもSaxを吹いていたのでSaxを中心にした演奏で音を評価することが多かった。Saxの演奏が好きだがなまじ音を知っているので中々良い録音に出会えないのと、逆説的だが録音した音でどれが本当の音かわからないのがその理由だ。

(1) Ella & Louis

Era&Luis

本当に素晴らしい歌と演奏である。バックはなんとオスカー・ピーターソン、レイ・ブラウンやバッディ・リッチが参加するクァルテット。好きな曲ばかりで評価で何度聞き返しても楽しい。どの曲を聴いても良いが”ヴァーモントの月”や”アラバマに星落ちて”などを聞いている。

二人の声とトランペットの実在感を聞く。うまく再生できると口とマイクの距離が微妙に変わるのが聞こえるような気になる。このCDがうまく再生できればあとは何も要らないとさえ思う。

(2) Martin Taylor The Vallay

Mrtin tayler

私の大好きなギタリストだ。彼はスコットランドに住んでいてかつて何度か生で聞いたことがある。そのテクニックとエンターテイントにすっかりほれ込んだ。そして教会のような建物でのPA無しの生(ギターアンプのみ経由)の音を聞いているので音のイメージがつかめる。そんなこともあり評価用に使っている。

このCDにある”明日に架ける橋”は涙が出てくる。 そして最後のKWAMEはいつも演奏会でやっていた出し物。その当時のことを思い出す。すごいテクニックを面白おかしく披露する貴重なトラックだ。ここに彼のMCが入っていれば最高だが。

(3) Keiko Lee Live at “Basie”

Keiko_Lee素晴らしい演奏かつ素晴らしい録音だと思う。ベイシーという空間を思い出しながら音を聞いて判断する。

Keiko Leeは名古屋のJazzハウスで何度か聞いたが本当に味がある歌手だ、その時の記憶をもとに判断している。かなり主観的だ。

本当に音の判断は難しい。特にJazzの場合は生と言ってもPAを通すので再生音を聞いているので、生とは言え再生音を聞いている。だから生との比較は無いと思う。

上に挙げた3枚のCDを改めて見ると生に近い音が記録されているCDになっているように思う。実際には加工されていると思うが、自分の持っている生との比較がしやすいとか、声をオンマイクで取っているとか。

これらのCDを聞いていると何度再生しても楽しい。 でも音の評価は疲れます。

振動吸収ラック

20年以上前からLinnのLP-12を使っている。このプレイヤーは確かに良い。

しかし私の家では再生中に近くを歩くと針飛びを起こす。LP-12のサスペンションの共振周波数と歩いた時の床の振動がちょうど合ってしまうのだろう。今までにいろんなラックを使ってみたし置き場所を変えてみたが効果は無かった。LP-12はイギリスの家には合うかもしれないが日本の家には合わないのでは?したがってアナログ・ディスクを聞くときは針を下ろした後抜き足差し足でリスニングポイントに戻る。もっと堂々としたいものだ。

いつかはこの問題を解決したいと思っていたが会社勤めで忙しく後回しになっていた。起業してからも製品開発で忙しくまったく手付かずだった。

最近、ちょっと真面目にアナログディスク再生の評価をする機会があった。その際も針飛びで苦労した。

さすがにオーディオを生業にしているのにこれはまずいと思った。針飛びがあるということは再生周波数帯域にも影響があるので再生音でにも悪影響を与えている筈。なんとかしないといけない。

かと言って床をコンクリートにすることはできない。残念ながらアナログプレイヤーは二階に置いてある。

プレイヤーを買い換えることもしたくない。リジッド系のプレイヤーだと針飛びしないことはわかっているのだが、、 そこに逃げるのではなくこの問題に取り組みたい。

以前から針飛びを無くすラックについて、ぼんやりとアイデアはあったが具体的にどうすれば良いか全くわからなかった。しかし上のようなことを考えている時に夢の中で少し具体的なアイデアが沸いて来た。それからしばらく学生時代の機械工学や音響工学の教科書を見ながら悩んでいたが、また夢の中でアイデアが出てきた。

本日その案をもとに基本原理の検討をしてみたところ計算上はうまく行きそうなことがわかった。コストもあまりかからない。まずは試作してみようと思う。果たして理論とおりの効果が出るか?

世の中そんなにうまく行かないので一発で成功するとは思わないがうまく行けば面白い。

製品評価用CD(クラシック編)

オーディオに関わっている諸先輩方に比べるとまだまだ未熟であるが私がオーディオについて考えていることやどのような方法で製品の開発に取り組んでいるかすこしずつ書いてみたいと思う。

不定期の掲載になると思うが開発方針や考え方を理解していただくために書いてみたいと思う。反面、あまりにも考えが浅い or いい加減だと言われる心配もあり不安だが取り繕っていてもいずれぼろが出るので書きたと思う。

製品の評価にはたいていCDを使う。リピート再生するなど便利だからだ。CDをリッピングしたディジタル音源を使うこともある。

私はオーディオマニアが良く聞いている高音質盤というのにあまり興味が無く、世間にどのような高音質盤があるかも良く知らない。音質の評価では何度も聞き返すので好きな演奏のCDでないとやってられない。好きな演奏でさえ何度も聞いていると疲れる。たいていは最初に一聴した時の評価が正しいが、再現性を調べたり元のデバイスに戻したり自分の判断が本当に正しいのかを確認するために何度も聞き返す。音質評価の手法を確立しないと本当に大変だ。

それと話が少しずれるがクラシックの再生で音の定位が良いとか悪いということが言われることがある。確かに定位がはっきり聞き取れる場合もあるかもしれないが、私の乏しい経験では生演奏で定位は聞き取れないことが多い。たしかに目で見ると左にバイオリン、右にベースとなっているが最前列でもない限り音は渾然一体となり定位はわからない。そしてCDなどから定位がはっきり聞き取れるとしたらそれはマルチマイクによる録音だと思うのですこしがっかりする。そんなわけで評価に定位はあまり入らない。

さて能書きはこれくらいにしてCDの紹介を始めようと思う。

(1) Glenn Gould バッハ  6つの小プレリュード他

gg_bach

グールドと言えばゴールドベルグ協奏曲が有名であり、このアルバムはあまり有名ではないと思う。グールドが弾く小プレリュードは非常に感情が込められていて他のピアニストの演奏と全く違う。演奏の起伏やめりはりがどのように再現できるかを聞き音質の判断をしている。そして自分でもこの曲集の中の曲を弾くので(下手のなんとやら)自分で演奏する気になってタッチまで考えながら聞く。変な表現だが演奏がスイングするかどうかを聞いている。

(2) David Oistrach & Paul Badura-Skoda モーツアルト バイオリンソナタ集

Oistrach

1972年録音。良い演奏だと思う。聞いていて心にすーっと入って来る不思議な感じ。こういう演奏だと大変な音質評価も心穏やかに行うことができる。ポイントはバイオリンとピアノの定位。そしてバイオリンの音の心地よさをどう再現するか。このCDではどのトラックも同じように評価に使うことができる。珍しいCD。

(3) Wolfgang Sawallisch ブラームス ドイツ レクイエム

1983年録音でDDD。世の中でこれがどう評価されているかわからないが私にとっては名演奏であり名録音。聞くたびに涙が出てくる。何故かしらないが、、 第二楽章でオーケストラと合唱の分離がしっかりしているか?ホールの広さ感が伝わってくるか?などで判断している。

brahms requiem

(4) Rostropovich & Britten シューベルト アルペジーネソナタ

素晴らしい演奏。チェロの低域から高域までの広い音域を無理なく出すか?低域がしっかり出るか?胴鳴りの感じが自然に出るかを聞く。そしてピアノとチェロのバランスも聞く。背筋が寒くなるような演奏に聞こえるといいと思う。

arpeggione

 

(5) Wolfgang Schneiderhan モーツアルト バイオリンソナタ(MONO)

モノラル盤での評価が必要な場合もある。例えば片CHのみ手を加えてその効果を確認する場合左右比較するのが楽だ。またモノラルが中央にきちんと定位するかを確認する場合もある。その場合にはモノラル盤を使う。

再度モーツアルトの曲だが良いものは良い。ピアノとバイオリンが混濁せずによく歌うか?バイオリンの音色が刺激的にならないかなどに注意して評価する。これを聞いているとモノラルでも十分だと思う。

schneiderhan

(6) Bruno Walter, New York Philharmonic マーラー 交響曲5番(MONO)

録音はあまり良くないが第一楽章冒頭のファンファーレの実体間が表現されているかを聞く。その他にも聞き所は各所にあるがファンファーレ一発で判断するのがわかりやすい。トランペットが訴えかけてくる様子とそのわずかな反響から演奏空間(ホールでなくスタジオだと思う)を感じとれるかを聞いている。

mahler5

 

評価に使っているCDをリストアップしてみた。これらの演奏は当然生で聞いたことがないので実際にどのような音で鳴っていたかわからない。仮に生で聞いたとしてどの席で聞いたかによって音が大きく変わる。

したがって私がこれらのCDに求めているイメージと再生する音がどれだけ近いかを聞いて評価している。私がどんな音が好きかが製品の音に反映する。

個人の嗜好が極端に入らないように時折親しい人の声を録音し再生して生の声と比較する。しかし音を判断する場合の優先順位はどうしても好きな音楽を自分のイメージ通りに再生させる方が高くなってしまう。

このように作り手の個性や経験が製品には反映されるので自分を磨いていかないとならないと思う。

食洗機の交換(2)

食洗機が届き無事交換が完了した。

昼頃到着。早速梱包を解く。

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そして設置スペースに入れる。足を調整して丁度良い高さにし、水平を出すのに少々時間がかかったが特に迷うこともなく作業ができた。給湯と排水管を接続し動作確認できる状態になる。

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試運転を行い水モレなどがないことを確認。問題ない。そこでフロントのカバーを取り付けて完了。

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中身はこのようになっていて普通の食洗機よりも多くの食器を一度に洗える。

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今回初めて知ったがビルトイン食洗機は「特定保守製品」であり一定期間するとメーカーによる点検が法律で義務付けられている。点検は有償なので痛いが安全のためにはしたかたないか、、

石油ヒーターで人身事故がおきたことを受けてできた制度だと思う。しかしいつ点検に来るかよくわからない。適切な時期にメーカーから連絡があるそうだ。

 

食洗機の交換

人間も物も歳を取るとガタが来る。しかし歳を取ると良いこともある。人間は経験を積んで少々のことでは動じなくなくなるし、人にたまには良いアドバイスをできるかもしれない。物も歳をとるとビンテージやアンティークになることがある。ちなみに100年以上経った物はアンティーク、30年以上100年未満はビンテージだそうだ。

私の家にあるオーディオ機器でさすがにアンティークは無いがいくつかビンテージはある。しかし白物家電などでビンテージはなかなか難しい。学生の頃から使っているZライトはビンテージだがその他にあるか思いつかない。

さて我が家の食洗機はビンテージになるまで10年残して壊れてしまった。予想外の出費で予算も無く大変困るがしかたなく新しい食洗機を購入することにした。

調べてみると現在は引き出し型の食洗機がほとんどで使い慣れた前開き式はほとんど皆無。かろうじてハーマンから1機種のみ販売されている。引き出し型は文字通り引出しに食器を入れて洗う。前開き方は扉が手前に倒れると中に二階建てのカゴがある。前開き型のほうが一度に洗える食器の量が多い。何故この方式が廃れてしまったか?不思議だ、、、

業者にお願いすると高いので自分で取り替えることにした。本日は現行機の撤去。床に水が垂れていたり、水受けにかなり水が溜まっていてその処理に苦労した。

下は取り外す前 CIMG6562

 

20年近くご苦労さまでした。さすがに取り外した後にはいろんなゴミやホコリがあり大変だった。CIMG6568

明日、新しい食洗機が届く予定

http://www.harman.co.jp/products/dishwasher/fb4504p.html

図面を見る限り給排水の位置と使用するパイプは互換性がある。取説や工事マニュアルを読むと今まで使っていた別ブランドの食洗機もハーマンからのOEMだったと推測できる。それなら安心して使える。

今回もP社とハーマンのWebから工事マニュアルをダウンロードして交換の可否を判断した。旧機種であってもマニュアル掲載しているのは本当に助かる。一昔前なら業者に頼んで見せてもうらうなど大変だった。

私も全ての情報をWebに掲載しお客様の利便に勤めようと思う。

 

ローザンヌ国際バレエコンクール

ニュースで大きく報道されている通り、バレエコンクールで松本出身の二山君が見事優勝した。

本当におめでとうございます。恵まれた環境で無いのに周囲の支えと本人の不断の努力が今回の結果に繋がった。これからも益々頑張って世界の二山になって欲しい。

ローザンヌという国際的な大会で日本のバレリーナが最近優秀な成績を収めている。日本のレベルは世界的に見ても高いと思う。しかし過去の日本の受賞者は東京やその近郊のバレエ団や海外の有名なバレエ団で学んでいる人たちであった。

まさか松本市や長野市のバレエ教室で学んでいるダンサーが栄冠を勝ち取るとは思ってもいなかった。

同郷の人間として非常に嬉しいし誇りに思う。

実は私の家内は既にやめたが、以前バレエ教室に通っていた。40過ぎに始めたのでバレリーナを目指すというわけではなく健康とダイエットを兼ねて子供の頃の夢であったバレエをやっていた。同じ教室に当時小学生だった二山少年が通っていたそうだ。当時から上手だったそうだ。バレエを習うのは圧倒的に女性が多い。男の子は彼一人だったそうだ。家内は発表会のときなど女の子の輪の中に入っていけない二山少年を気遣って一緒にお昼を食べたことを話してくれた。

そんなこともあって家内は彼の優勝を我が事のように喜んでいる。

地方都市でも世界に通用するレベルの教育ができるのは素晴らしいことだ。松本は鈴木メソッド、サイトウキネンなど世界に誇れる教育機関や催しがある。バレエも世界レベルになれば素晴らしいことだ。

私も世界レベルを目指して頑張りたい。

 

ハーツフィールド

以前「無線と実験」という雑誌の交換欄でスピーカーをお譲りした方に久しぶりに連絡させていただいた。その当時ハーツフィールドを作ると伺っていたが完成したとのことだ。

送っていただいた写真を掲載させていただく。

一工程づつ大切に作っている様子が伝わってくるし、仕上がりが綺麗で凄いと思う。

haerts_1Hertz_2hertz_3hertz_4heartz_5 DSC_0011

ハーツフィールドと言えばパラゴンやハークネスなどと並び我々中年以上の世代にとっては憧れのスピーカーである。それは外観の佇まいとはうらはらに内部構造が非常に複雑で凝っている。正しい表現かどうかわからないが「羊の皮をかぶった狼」と言えるのではないか?

スピーカーの図面を苦労の末入手し、7ヶ月ほどかけて作ったそうだ。表面仕上げはこれからとのことだが写真を見る限りこのままでオイルなどを塗って時間に委ねても良いような気がする。

見ていて本当に羨ましい。人の写真であってもうっとりして見入ってしまう。その裏に大変な苦労があった思うが大変なことを一つ一つ楽しんで作ったのだと思う。このスピーカーで音楽を楽しむのは苦労した人にのみ許される特権だと思う。

送っていただいたメールの一部を以下に転記します。

--- 以下転記 ---

板材は北海道産の白樺(バーチ)の合板で商品名をエコシラ合板といいます。札幌の銘木店で売っています。
フィンランドやロシア産のバーチと比較しても密度があり遜色ありません。しかもより安価に入手できます。
まだ表面の仕上げを残していて付き板にするか塗装仕上げにするか
迷っています。今年やる予定です。
マウントしたユニットは以下のとうりです。
ウーファー  JBL  LE15
スコーカー  JBL  2441
ツイーター  JBL   077
ネットワーク JBL  低域 LX5  と  高域 N8000
出た音は圧倒的な迫力で、自分の能力以上のものができて喜びに耐えません
自分ながらびっくりしています。苦労して作った甲斐がありました。
…….
余談ですが、このハーツを作るにあたってはやはりそれなりの工具が必要でした
トリトンというオーストラリア製の丸鋸盤のワークセンターを購入して作りました。(WEBで検索)
この工具は木口の角度切り、が可能です。これがなければハーツは完成しませんでした。
ついでに私事で恐縮ですが、このトリトン工具を購入して作った作品を応募できる機会があり、去年応募したところ
グランプリ大賞を受賞してしまいました。いやー、びっくり仰天、全く思ってもいません事が起きてしまいました。
---- 転記ここまで  ----
おめでとうございます。
私も時間があれば外観だけで実はバスレフのなんちゃってハーツフィールドを作ってみたい。