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セイジ・オザワ CD・LPコンサート

昨年まで「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」と呼ばれていた音楽祭は今年から「セイジ・オザワ松本フェスティバル」と名前を変えました。

総監督の小澤征爾さんはお風呂で転倒して腰を痛めたので残念ながら指揮をすることができません。ジャイアント馬場か?と突っ込みを入れたくなります。(わかる人だけわかればいい)それでも小澤さんは松本入りしてもしかしたら負担のかからない範囲で指揮をするとの話を聞いています。くれぐれも無理をしないようにしてください。

例年、新さんがオーディオ装置を持ち込んで素晴らしいレコード・コンサートをしてくれます。今年も8月28日から9月6日まで松本市のキッセイ文化ホールで開催されています。

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私は本日(8月29日)CD・LPコンサートを聴きに行って来ました。今回の目玉はなんと言ってもGIPラボラトリーのスピーカーです。ウエスタン(WE)を復刻した現代版フィールド型スピーカーです。

http://www.gip-laboratory.com/home.html

昨年の真空管オーディオフェアで聴きましたが出展の合間に抜け出して最後尾でちょっと聴いただけなのでよくわかりませんでした。今回は昨年聴いた機種よりもグレードが上の機種で新さんによると800万円くらいだそうです。GIPラボラトリーから貸してもらったそうです。松本でこのような貴重な装置の音を聞けるのは新さんのおかげだと思い改めて感謝します。

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また従来はCD再生のみでしたが今年はレコードの再生も行っています。そのためプリアンプには下の写真のものを使っていました。自作マニアのために(?)上の蓋を開けてくれています。

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今日は小澤幹雄さんが持参したJazzのレコードを解説付きで聞かせてくれました。新さんはレコードをかける作業に集中しています。

演奏したレコードは古いものが多く、最初のJazz録音と言われるODJB(オリジナル・デキシー・ジャズ・バンド)から始まりベニー・グッドマン、ビリー・ホリデイ、チャーリー・クリスチャン、ベイシーとエリントンなど古い演奏を主体に聞かせていただきました。最も新しいものでもカーティス・フラーやドナルド・バードであり私にはぴったりで小澤さんの解説にうなづきながら楽しみました。でもマイルス・デイビスなどがあっても良かった?とおもいました。きっと来年の続編でやってくれると期待しています。

ビリー・ホリデイ、ベニー・グッドマンなどは音が非常に生々しく素晴らしかったです。とくにサックスが空間に漂う様子は背筋がぞくっとするように感じて恐れ入りました。

休憩中に小澤さんと話をしました。小澤さんは油井正一さんの本や放送をもとにご自分の体験を肉付けされて話している言われてました。私もJazzを聴き始めた頃雑誌やFM放送で油井さんの話を読み・聞いてJazzを学びました。油井さんの話は本当に講談みたいに面白かったですねえ などと話をさせていただきました。

小澤さんは油井さんからJazzを学んだと話していましたが私もそうです。・・・とすると小澤さんは兄弟子?

今までこのレコードコンサートではサイトウ・キネンの演奏が主体でしたが今日はJazzを聴くことができて非常に楽しかったです。それも油井さんトリビュートのようなコンサートで本当にうれしかったです。

ところでコンサートのパンフレットを見ると新さんは「戦後70年を機に昭和天皇の「玉音放送」音盤の復刻を担い、先日、NHKで放映された。」と書いてあります。天皇の玉音放送をダイレクト・トランスファー・シリーズと同じシステムでディジタル化したんですね。

私は以前から何故日本が戦争をしたかを知るために太平洋戦争前後の歴史書を読んでいます。最近は新しい資料が公開されたこともあるので昭和天皇や終戦に係る本を読んでいます。この所の安保法をめぐる動きも気になります。そのようなことを含めて新さんが玉音放送の復刻をされたことがものすごく印象に残りました。

玉音放送は非常に重要な歴史的な物であり今まで録音という技術的な観点から考えてみたことが無かったですね。技術的にはどうなのかと新さんに今度お会いしたら聞いてみたいです。