ここ数日最高気温が30℃以下の過ごしやすい日が続いている。身体は楽だが夏が過ぎて行くのは一抹の寂しさを感じるものだ。
製品のエージングをしつつ出荷のための準備をしている。
一昨日、ふと思い立って作業部屋のレイアウト変更を始めた。私は昔から部屋のレイアウト変更を突然始める癖がある。それも暇な時でなく忙しい時に限って思い立って始めるので始末が悪い。
今まではPCの作業をする事務机とハンダ付や組立て作業をする実験机が離れていた。離れていたと言っても狭い部屋の中なので距離にして2m程度なのだが机から机の移動がおっくうに感じることがあった。また部屋の空間の利用効率もあまり良くない。
そこで事務机と実験机を背中合わせに配置することにした。本棚と実験机を入れ替えた。
これで後ろを振り返ればもう一つの机があるので机間の移動が楽だ。それに部屋が広くなったように感じる。物理的にも使い易いし、部屋がすっきりしたので気分的にも良い。(すっきりと言ってもあくまでも以前に比べてです)作業環境が改善されたところでもうひと頑張り。
涼しくなったとは言っても汗だくで大変だった、、、
そして本日午後サイトウキネンのCDコンサートに行って来た。新忠篤さんが解説してサイトウキネンの録音を聞かせるという催しだ。9/3はヨーロッパ録音、9/4は岡谷のカノラホールの録音、そして今日はキッセイホール(旧県文)の録音を聞かせてくれる。9/3,4は所用があり行くことができなかった。
会場はキッセイ文化ホールの3階の広い会議室。部屋に入ると正面にアルテックの箱に入れたウエスタンのスピーカーと新さんの作ったウエスタン86A(B?)アンプ。 バッハの無伴奏バイオリン・パルティータが鳴っている。開演したあと新さんから「さきほどかけていたのは潮田益子さんの演奏です。 潮田さんは今年の5月28日に亡くなりました。」と説明があった。おー!知らなかった。ご冥福をお祈りします。
今日はキッセイホールでの録音を聞かせてもらった。最初は1992年の録音でシェーンベルクの浄夜とベートーベンの7番 私はこの演奏を生で聞いた記憶がある。演奏の音はあまり良いとは思わない。古臭いなあと思い聞いていた。新さんの解説によるとこの後、県文を改修し音を改善したそうだ。
そして次はホール改修後の1993年の録音。リムスキー・コルサコフの曲とチャイコフスキーの4番。あきらかに音が違う。ホールの改修の効果が絶大。それと録音エンジニアの習熟もあったのだと思う。県文の録音は1995年(?)のチャイコフスキー悲愴も再生したがさらに洗練されていた。エンジニアの習熟度があがったものと思う。
一方1995年にハーモニーホールで録音されたモーツアルトのオーボエ4重奏とブラームスの弦楽6重奏。これも良かった。特にブラームスでチェロ(?)のピチカートが絡んでくるところでは鳥肌が立った。ハーモニーホールは音が良いことが再確認できた。しかし新さんによる地震のあとの改修で響きが多くなりすぎたとのこと。昔から響きは長いが、、馴染むまでに時間がかかるかもしれない。
このCDコンサートは新さんが企画・提案し小澤さんも賛同して開催したとのこと。重くて嵩張る機材をわざわざ持参されて開催してくれた。我々にとっては非常にありがたい企画だ。新さんに感謝します。来年もぜひ開催してください。