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瞬く間に、夏が過ぎ

前回のブログ更新から、かなり時間が経ってしまいました。

またダイレクト・トランスファーCDの8月以降の新譜の紹介も滞っていました。

申し訳ありませんでした。

7月22日に父が急逝し、葬儀、四十九日法要などの宗教的な行事、死亡や相続に関する手続き、そして実家の片付けなどなど、やることが満載でした。そのためソフィソナント・オーディオの業務を約2ヶ月間完全にストップしました。会社勤めなら不可能ですが、自営業の特権です。

特に実家の片付けが大変です。何年も前から、父に家の整理をしようと言っても聞いてくれませんでした。戦争時代をすごした人は、物が無い恐怖を経験しているので、物が捨てられないそうです。父もその年代です。父の生前、私や家内がなにか捨てようとすると、父が監視していて「捨てるな」と言われました。

父が亡くなってから家の片付けを始めました。何故、こんなものまで捨てずにいたのか? 驚愕せずに居られません。日々、父の遺影を見ながら、恨みました。軽トラで何十回も、市のクリーン・センターに”ゴミ”を捨てに行きました。職員の方と顔見知りになってしまいました。それでも、顔パスでは通してくれませんでした。堅いです。

実家の片付けの8~9割終わったと思います。事務処理は相続の手続きを残すのみです。

やっと、先週から仕事に復帰しました。仕事がストップする前、設計について解決できずに悩んでいたことが、再開後いとも簡単に解決してしまいました。中断は効率を下げますが、時には良い効果もあるようです。ただ、何について悩んでいたか思い出すまで時間がかかりましたが、、、

実家の整理をしながら、再認識しました。

死んだらお墓には、何も持って行けません。人生の終わりに向けて、少しずつ、物を減らす必要があります。死ぬときは、一つのスーツケースだけで往く。それが理想です。数年前からそう思っていましたが、さらに思いを強くしました。まだまだ時間があると思っていると、あっと言う間に時間が過ぎてしまいます。行動に移したいと思います。

ということで、スピーカー切替器の在庫一層セールを行います。在庫分を安くお分けしたいと思います。

別途 お知らせしますが 以下ようにしたいと考えています。

スピーカー切替器 基本セット 40%オフ 64,800円(消費税込)

スピーカー切替器 追加セット 40%オフ 29,160円(消費税込)

なお、基本セット購入された方には追加セッットの価格をさらに安くさせていただきます。

 

サイドプレススタンド導入

久々のブログ更新です。

少し前まで暖かい日があると思えば寒い日があり、朝には暖房が必要な日がありました。しかしこの数日は急に暑くなり、松本では4日連続して真夏日でした。5月では初めてのことだそうです。

日本には四季がありますが、暑い時期と寒い時期がほとんどで、すごしやすい時期は非常に少ないと思っています。今年はその典型的な例だと思います。

私の試聴室では、6組のスピーカーを使っています。そのうち3組を主に使っています。スピーカー切替器を販売しているので、その長期信頼性試験も兼ねて6組のスピーカーを設置しています。

6組ものスピーカーがあると、全てのスピーカーをベストな状態で鳴らすことは難しいです。全てのスピーカーを理想的な場所に配置することができないからです。さらにスピーカーの能力を最大限発揮させるためには、使用しているスピーカーだけ部屋に置くべきだという話を聞きます。使っていないスピーカーがレゾネータとして作用して部屋の音響特性に影響を与えるためでしょう。それを言い出すとステレオでは左右のスピーカーが相互に影響するので、ステレオを否定することになってしまいます。

それでも、各スピーカーの特長を生かすために、スピーカーの配置を変更したり、スタンドを作ったりしています。これはこれで面白い作業ですが、出口の見えない作業です。(まるで日銀の金融緩和のようなもの??)

6組のスピーカーの中の一つがProAcのStudio100です。これを購入する前に試聴しましたが、比較したソナスファベール(型番は忘れました)より空間再現力が優れていて一瞬で気に入りました。しかし、購入後は試聴の時のような音を出せず、レイアウト変更を行っても改善しませんでした。

試聴の時には、超重量級のスタンドに粘着性のラバーでスピーカーを固定していました。今のスタンドはそれには遠く及びません。実力を発揮できない原因は、スピーカースタンドしかないと思うようになりました。

ProAc用スタンドの候補としては、超重量級のスタンドが考えられますが、我が家と購入したオーディオショップの建物の構造の違い(我が家は木造で2階に設置、ショップは石作り建物の半地下)を考えるとスタンドだけ真似ても同じ結果が得られるとは思えません。

一方で、現在ProAcを乗せているスタンドでは地震があれば簡単に落下してしまいます。我が家の近くには、有名な牛伏寺断層をはじめとして幾つもの活断層があるので、いずれ地震が起きる可能性が高いと思います。音質と地震対策の両面でProAc用スタンドの導入をずっと考えていました。

ファミリーアーツピュアサウンドさん(以下FAPS)のサイドプレススピーカースタンドのことは、数年前から気になっていました。構造から考えて、音が悪いはずが無いと直感しました。しかし価格が高く購入に踏み切れませんでした。

今回は、地震対策の意味もあり思い切ってスピーカースタンドを購入することにしました。重量級スタンドの選択肢もありますが、一度はサイドプレススタンドを試してみたいので、FAPSさんのサイトを見ました。マエストロというスタンドが在庫限り(1セット!)特価をみつけました。特価でもかなり高価なので迷いました。1セットだけ残っている時に、購入を思い立ったのも何かの縁だと考えて1週間後に在庫を確認しました。幸い在庫があったので注文しました。ゴールデンウイーク前に、スタンドが届きました。この間にも、FAPSの志賀様から様々な役に立つ情報を頂きました。

 

 

使用の感想です。FAPSさんのサイトにも掲載されています。変化が大きい順番に書いています。①と②の度合いはほぼ同じです。

① 音のイメージが変わった

ProAcの音は、暗くて、くすんだ感じです。英国のスピーカーなので、そんなものかとも思っています。でも、購入前の試聴では英国らしからぬ音がしていた記憶があります。(イタリアのスピーカーに勝ったので)サイドプレススタンドを使うと、音がより明るくなりました。英国スピーカーの良さを残しつつ、適度に開放的になりました。

② 瞬発力が改善

従来は、音の出方が多少まったりしていて、破裂音のような音を上品に鳴らしていました。悪く言えば鈍重に再生していました。それが、シンバルの音など、ホーン型のスピーカーに近い感じになりました。

③ 低音の量感が増した

意外なことに低音の量感が増えました。サイドプレススタンドはスピーカーを自由空間に浮かべるような構造なので、床や壁の影響による低域の盛り上がりが減ると思っていました。しかし、低域の量感が増えました。

④ 音場感が豊かになった

前後、上下の音場感が豊になりました。また音が出始める前や、消え行く瞬間の佇まいが今までより感じられるようになりました。

おそらく①~③はスピーカーの支点が明確になったためだと思います。スピーカーのコーン紙やドームが動く際にスピーカー全体が反作用で動いてしまいます。その動きが、少なくなったのではないかと思います。

④については、スピーカーを自由空間に浮かべることにより、音場再現性が向上したと思います。しかし、複数のスピーカーを設置しているので制約があります。1セットのみ設置すればさらに豊かな音場感が得られると思います、、、

スピーカースタンドの違いを比較するのは、結構面倒です。サイドプレススタンドは、スピーカーの取り付け/取り外しに時間がかかり、瞬時に音の差を比べることができません。FAPSの志賀様もコメントで、非常に手間がかかる作業だと言っています。

私は、スピーカー切り替え器を使い、他のスピーカーとの相対的な差をもとに比較しました。ProAcと他のスピーカーの音の差が、私の頭に入っています。その記憶と、スタンド導入後の音の差を比較することによって、スタンドの差が比較的容易にわかりました。

相対的な差を使って、音質評価をすることができることがわかりました。これは私にとっては、重要で面白い発見です。今後も様々な音質評価に使えると思います。

FAPSさんのサイトを見ると、床とスタンドの間の介在物をできるだけ減らすのが良いと書いてありました。導入後、FAPSの志賀様にお尋ねしたところ同様のアドバイスをいただきました。

そこで昨日、スタンドの設置方法の音質評価を行いました。我が家はコンパネの上にカーペットを敷いてあります。購入した直後は、カーペット上に18mm厚のパイン集成材を敷き、その上に黒檀のスパイク受けを介してスタンドを置きました。カーペットにスパイクで穴を開けたくないからです。この状態で20日ほど聞いていました。上記感想はこの状態でのものです。

今回の評価では、最初にスタンドを直接カーペット上に置きました。スパイク足がカーペットを貫通して、下のコンパネに届くように、スパイクのネジを調整してガタをなくしました。音の重心が下がり、安定度が増した感じです。低音が豊になりました。パイン集成材+黒檀よりも歪が減ったような印象です。

続いて、パイン集成材の上にスタンドを直接置きました。音質は、カーペット直置きと同じです。よってパイン集成材に直置きで暫く使おうと思います。

スタンドのスパイクが、カーペット下のコンパネに確実に接触すれば、結果は違うかもしれません。スパイクとコンパネの間にはカーペットの繊維があり、4本のスパイク毎に接触の程度が違うと思います。一方、カーペット上のパインは、カーペットの影響で床とリジットに結合しません。しかしスパイクとパインがリジットに結合します。両者の利害得失がほぼ相殺されたような気がします。

サイドプレススタンドの導入でProAcの音が良くなりました。ProAcを使って音楽を聴く比率が増えました。ProAcの音をベンチマークにして、他のスピーカーの音質改善も進めて行きたいと思います。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

本年が皆様にとって良い年になるようお祈り申し上げます。

2017年になって早くも10日近く過ぎてしまいました。もはや新年の挨拶の時期ではなく寒中見舞いの時期です。まことに時節を逸した挨拶申し訳ありません。

昨年10月に身内が事故に遭ってしまいました。ほぼ同時期に一人暮らしの親の体が弱って来ました。それらの面倒を見るのに時間が取られています。大変ですが生まれてから就職するまで(それ以降も)面倒を見てくれて、様々な迷惑をかけて来た親ですから恩返しするのは今でしょ!という気持ちです。私が会社勤めならほとんどを家内に押し付けてしまったと思います。しかし今の仕事は時間に融通がきくので家内と分担して対応しています。家内も非常に大変だと思いますのでこれからも協力しながらやって行こうと思います。

そうこうするうちに(オーディオとは全く関係ない)副業の成果物を販売したらどうかという話をもらいました。その商品化の検討を昨年末から始めました。今は商品価値があるかの評価をモニタの方にお願いして開始したところです。

そんなわけで本業であるパワーアンプの設計が止まっている状況です。しかし今年の前半には試作品を作りたいと思い時間を見つけて作業を進めています。

暦によると私は今年「八方塞がり」だそうです。私は年周りなどほとんど気にしません。若い頃なら「なんだ八宝菜かい?上等じゃねえか!」と言って一笑に付すところですが多少は歳を重ねて成長しています。様々なことに注意を払いつつ謙虚に過ごそうと思います。

長野市芸術館

先日のブログでチック・コリアと小曽根真のコンサートについて書きました。そこで長野市芸術館のことにも少々触れました。

今日の朝日新聞の記事に長野市芸術館のことについて書いてありました。その記事を引用しながら少し感想を述べたいと思います。

記事の要約は

  • 長野市芸術館には舞台が見えない席(見切れ席)があり設計事務所がミスを認め改修費用を負担
  • 音楽の本場欧州のホールには見切れ席があるのが普通。若者が安く座れるので歓迎されている。
  • 日本は見えることを重視している。
  • 欧州の現状に倣う必要は無く見えることが大事という意見がある。

論調として欧州でも見えないことがあるので日本でもあまりうるさくする必要が無いのでは?日本人は音楽を聴覚だけで鑑賞できず見ることを求めているのでは?と感じられます。欧州で見切り席があるのは当時の建築の限界(建築強度など)によるもので意図して作ったものではないでしょう。その結果格安の席として提供せざるをえなかったと思います。

現代のホール設計では建築技術、事前のシミュレーションなどにより見切り席が無いことが常識だと思います。またホールでは音楽だけでなく演劇やオペラなども上演されるでしょう。上記記事は工学の問題を芸術の問題に摩り替えているような気がするのは私だけでしょうか?

チック・コリア & 小曽根真 Duo コンサート

5月18日、長野市芸術館にチック・コリアと小曽根真のDuoコンサートを聴きに行きました。

芸術館は5月8日に杮落としをしたばかり、ピカピカのブランニューなホールです。このホールは震災復興の影響で工数不足、東洋ゴムの免震装置の問題、そして設計ミスによって一部の席から舞台が見えないなどが原因で完成時期が1年以上遅れてしまいました。それでも今月無事オープンすることができました。

長野県内に良いホールが出来て良いコンサートが開催されるのは嬉しいことです。

チック・コリアと言えば私がJazzを聴き始めた頃、あの「Return To Forever」が発売されまさに溝が磨り減る程聴きました。それからも継続して注目しているピアニストです。一時期エレクトリックとアコースティックのアルバムを交互に出していましたが今はほぼアコースティックかなあと思います。(全部聴いていないのでわかりませんが、、)

小曽根真は何度かライブを聴いていますがあまりCDを持っていません。小曽根のスタイルは変幻自在ですが基本的にチック・コリアに似ていると思います。ビッグ・バンドを率いるなど才能溢れる演奏家だと思います。

小曽根と彼の師匠であるゲイリー・バートンとのDuoを聴きましたがそれはチック・コリアとゲイリー・バートンの演奏を彷彿とさせるものでした。二人ともバド・パウエル~ビル・エバンスから続くモダン・ジャズの主流の中に位置しています。今回のコンサートも小曽根=ゲイリー・バートンの共演と同じく師弟共演と言えると思います。

全ての演奏の曲名はわかりませんが、、以下のような演目でした。

  1. チックコリアのオリジナル?
  2. Bud Powell (アルバム Remembering Budの中の曲)
  3.  Someone to watch over me (スタンダード)
  4. Spanish Song (本日のために作った曲)
  5. Children Song No.20
  6. Mozart 2台のピアノのための協奏曲 (N響と競演 7月に放映予定)
  7. Mirror Mirror (ゲイリー・バートンとのLPの中の曲)
  8. Snap Shot (小曽根のオリジナル初演)
  9. Fantasy for two pianos ( チック・コリアのオリジナル)
  10. アンコール ?

感想です。

スリリングながらリラックスした演奏で、次から次へとメロディが沸き出て来ます。お互いに刺激しあいスパイラルアップしている感じです。どちらかがアドリブを弾くともう一方がコードを弾いてバックアップしますが単純なバックでは無く相手をインスパイアーします。お互いのキャッチボールが自由自在で聴いていて本当に楽しかったです。

そして2人の演奏が非常に似ていました。手を見ないとどちらが弾いているのかわかりません。もしかしたら小曽根がチックに合わせていたかもしれません。あるいはチックが小曽根を引き込んでいたということでしょうか?

ホールの響きが良いのかピアノを強打しなくてもクリアに力強く音が響いていました。(私の席は最後部でした)音響的に優れているホールだと感じました。

ただ家内は前の席の人が邪魔でステージが見えなかったと言ってました。改修した席かどうかわかりませんが視認性には問題があるかもしれません。

いずれにしても楽しい時間をすごすことができました。

会場でチックと小曽根のDuoのCDを販売していたので買いました。このCDは過去の二人の共演のコンピレーションでした。中にはゲイリー・バートンを含めた3人の共演もあり非常に興味深いものでした。Chick&Makoto

確定申告

今年も確定申告が終了しました。

期せずしてマイナンバーカードを使った申告を行ったので報告します。

私は2月10日頃e-Taxで申告を終えました。申告に必要な住基カードの期限が2月末でそれに代わるマイナンバーカードがいつ届くかわからないので早期の申告が必要でした。

かつて使いにくいことで有名な(失礼)e-Taxもかなり改善されて来ました。私も自分用の「e-Tax申告マニュアル」を作成していたのでそれを見ながらすんなり申告ができました。

その後修正申告したいことが起きました。しかし既に住基カードの期限が切れていました。それなのにマイナンバー・カードは来ないので「ま、いいか。」と思っていました。

ところがそんな折にマイナンバーカードが届いたので修正申告してみました。

修正申告自体はできましたが以下のような問題が発生しました。

・マイナンバーカードで新たに「電子証明書の登録」が必要。

・電子証明書登録の際マイナンバーカードのパスワードを変更しなさいとメッセージが出たので変更。おそらく住基カードと同じパスワードを設定していたので変更を求めたと思う。(発行窓口ではパスワードは住基カードと同じでも良いと言われたのに)

・e-Tax送信の時に変更後のパスワードでエラーが出た。変更前のパスワードを使うと送信できた。

パスワードを変更したのに変更前のパスワードでないとe-Taxの申告ができなかったのは何故?このままだと変更前・後とっちのパスワードを使うべきか判らないです。もしかしたらパスワードを変更したサイトは正当なものでなくハッカーのサイトなのか?などと心配になります。

その疑問を解決するために日本の縦割り行政を実感するだろう問合せを始めました。予想通り総務省、電子証明書を発行する団体、電子証明書を使う国税庁などをたらい回しされました。そしてこれも予想通りですがマイナンバーカードのシステムの全貌を知っているところが無いことがわかりました。

色々確認した結果以下のようなことだと推測しました。

原因: 電子証明書の登録をしてから登録内容が反映するまで時間がかかった。

通常はマイナンバーカードの属性の全てが同時にデータベースに反映されると思うが何故かパスワードだけ数10分遅れて反映された模様。そのタイムラグの間にe-Taxの申請をしたのでエラーになった。問合せをした後再度e-Taxにログインしたら新パスワードに変更されていた。

データ変更の同時性はデータベースの基本だと思いますが、、 心配になります。

 

ベーゼンドルファーを弾きに行く

少し前のことですが、、、松本にあるアクトホールでベーゼンドルファーを弾かせてくれる催しがありました。30分 500円で誰でも弾くことができます。家内が申し込んでいたので私もついていきました。

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30分の持ち時間の中の5分ほど私もベーゼンドルファーに触って来ました。自宅にあるヤマハのピアノとは少々違う手触りです。優しく滑らかな感じがします。しっとりとしたタッチと言えるかもしれません。あいまいな記憶で書いているのでかなりいい加減ですが、、初動感度が低い(タッチが重い)が鍵盤が止まる時の抵抗感が柔らかい感じです。

これに対してヤマハは初動感度が高く(タッチが軽い)て鍵盤が止まる時に急激に負荷が増えるようなイメージです。

ベーゼンドルファーは初動感度が低いので鍵盤が底についた時の抵抗感が緩和されるのかもしれません。

スタンウェイは?というとよくわかりません。100年以上前のスタンウェイのアップライトピアノをかつて借りていたことがあります。(ちなみにこのピアノには燭台を取り付ける穴があってそれを塞ぐ改修がされていました。)あまり記憶にないですし現代のグランドピアノと全く違うと思いますが初動感度が低く底に当たる時に抵抗感が急激に強くなったように思います。

試奏時間が終わり受付に行くとハンマーをお土産に渡してくれました。私たちは夫婦2人で申し込んであったためか2つ頂きました。

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ハンマーに革紐をつけて木部にガラス玉を埋め込んであります。木には「ベーゼンドルファー275」と捺印してあるのでアクトホールにあるModel275のハンマーです。調律の時に交換したものだと思いますがフェルトが痩せすぎているので最初はダンパーかと思いました。フェルトが痩せたの交換したのか?交換後長期放置したので痩せたのか?それはわかりませんがもしこれ程フェルトが痩せるまでハンマー交換ができないとしたら市の予算がよほど無いのでしょう。

試奏は毎年やっているので参加者が多いと思いますが交換後のハンマーの数は限られているので多分ラッキーだったと思います。

そういえば昔 Side by Side というレコードがありました。八城一夫がAとB面をベーゼンとスタンで弾きわけるという企画です。sbs

ベーゼン、スタンそれぞれに適した選曲をし録音もそれぞれを生かす録音をしています。つまり2つのピアノの純然たる音の比較ではないのですが私にはベーゼンとスタンの特性の違いが刷り込まれるレコードでした。

その後の様々な体験により上記レコードでの印象は間違っていなかった思います。

アクトホールから頂いたハンマーはキーホルダーにでもしようと思います。

ダイレクト・トランスファー・シリーズ

11月7日にMUSIC SHOP Goodiesのダイレクト・トランスファー・シリーズ(CD-RおよびDSD)の販売を開始しました。

私が生まれたのはLPレコードやEPレコードの時代だから、音楽を聴き始めた頃は33/45回転のレコードが普通に使われていて、SPレコードやその再生装置は既に骨董品となっていた。

20年以上前に故宍戸公一氏がSPレコードの魅力や再生装置について記事を書かれているのを読んで興味を持ったものの手を出すことはありませんでした。

何度か聴いたSPレコードの音はスクラッチノイズが多いですがその表現力は私の心を動かしました。また今の録音のように継ぎ接ぎできる場合に比べて一発で録音することが多いので演奏者の気合が違う。歴史的な巨匠の演奏を聞くことができるのも魅力だ。すこしずつではあるがSPレコードについての興味が膨らんでいた。

クレデンザでSPレコードを聴くコンサートがサイトウキネンの期間中に開催された。そこへ新さんが講師として参加された。その折、新さんが所有するモーツァルトのSPレコードをDSDで録音してCDで販売されることを伺った。私の勉強不足で新さんがSPレコードのコレクターでありそれを記録に残していることをその時初めて知った。

SPに興味があるものの、SP再生装置を作るのは面倒、ソース入手も困難、3分ごとにレコード交換するのは大変だ。だからSP再生に踏み出すことはほとんど考えて居なかった。

また一口にSP再生と言っても正確な情報を再現するのは難しい。今まで聴いたSPの音は最適な方法で再生されていたのか?多くの知識と経験をお持ちの新さんが再生したものなら私のようなSPの経験がないものが何年も試行錯誤してたどり着けるか分からない領域に達している。

上記のような理由でSPの音を記録したCDを聴くのが最も現実的な方法であり機会があればCDを購入しようと思っていた。

その後10月の真空管オーディオ・フェアに出展した際、隣の小間にMUSIC SHOP Goodiesが出展されていた。そしてなんと!Goodiesでは新さんがSPからマスタリングした音源をダイレクト・トランスファー・CD-Rとして販売している。Goodiesの小間に見えた新さんが「うちとお隣なんですね。」と声をかけてくれた。Goodiesの大西さんは初めて出展する私達に親切に色々と教えてくれて大変お世話になった。

フェアの2日目に大西さんから「良かったらダイレクト・トランスファー・CD-Rの販売をしませんか?」と声をかけていただいた。

SPレコードを記録したCDを聴いてみたいと思っていた時期に、Goodiesさんと隣の小間で出展できたことや大西さんが私に声をかけて下さったのは偶然と言うには出来すぎている。本当にご縁だと思う。

SPの魅力の一つは歴史的なバーチュオーソの名演を聴けることにあると思う。これから少しずつでもその魅力を発信して行きたいと思います。

真空管オーディオフェア

10月12日、13日に真空管オーディオ・フェアに出展しました。

来場された方々、運営にあたられた方々またお世話になった出展社の方々ありがとうございました。心から感謝いたします。

毎年出展されている方によると12日は例年にない人出だそうです。通路は人が一杯で歩くのも大変な状態でした。一方13日は台風の影響で来場者が少なく寂しい感じでしたが反面落ち着いて説明ができました。天候の影響で2日分の来場者が初日に集中したのではないかと思います。

私が席をはずしている間に来られた来場者の方々には充分な説明ができず失礼しました。また13日には台風が接近していたため終了時間よりも1時間ほど早く撤収させていただきました。ご不明な点があればメールにてお問合せください。

会場の制約で音が出せずスピーカー切替器を展示しただけだったので製品の特長を充分お伝えできなく残念でした。展示方法や説明方法についても色々と反省点があり勉強になりました。

能率補正機能付スピーカー切替器は今までに無い製品ですので製品のコンセプトや価値がどんなものかわからない方が多くいらっしゃいました。色々と説明しなくても一目見るだけでユーザー・ベネフィットが理解できる紹介をしないとならないと痛感しました。ショーやフェアで製品の価値を分かっていただくことと同時にWebサイトの見直しも必要です。

次期製品の検討と並行して現行製品の魅力をきちんと伝えられるようにして行こうと思います。

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サイトウ・キネン CDコンサート 再び!

度々CDコンサートの話題になってしまうが本日もキッセイ・ホールを訪れた。

今日はマーラーの1番を演奏するのでこれを聞くのが目的だ。

演奏・録音・音とも素晴らしく大変感激した。

私はサイトウキネンのマーラー1番を聞くのは初めてだった。私が良く聞く同曲の演奏とはかなり違いビックリした。とにかく演奏のダイナミックレンジが大きい。ピアニシモは思いっきり小さい音で演奏してためにためてその後大きな音になる。この差が凄い。テンポの差も大きい。これでもかとゆっくり演奏した後は一気呵成に駆け抜ける。そして音の大きさとテンポだけでなく演奏の表情におけるダイナミックレンジも広い。例えば第一楽章は霞がかかった水墨画のような趣きで演奏するが三楽章や四楽章は迫力のある分厚い演奏をする。聴きながら次はどんな仕掛けをして来るのだろうとわくわくする感じだった。

サイトウキネンの名手だからこそ小澤の意図を具現化できた名演奏ではないかと思う。

音も良い。先日のブラームスは弦が多少ざらついて聞こえたが今日の録音は実に透明感がある録音。耳障りな感じが一切ない。新さんによると初期のサイトウキネンはフィリップスが録音していたが、ある時期からデッカに変わったそうだ。マーラーの1番はデッカの録音。それも関係しているかもしれない。しかし1980年代のディジタル録音機器と2008年のそれとでは性能が大きく違うのでこちらも大きな要因だろう。

よく1950年代の録音が良くそれ以降は聞くべき録音が減っていると言われる。しかしこの録音は過去の名録音とも比肩できるものではないか?

名演奏・名録音を良い再生装置で聴いて本当の感動を覚える。今日は音を聴いていて鳥肌が立つことさえあった。常設の場所で音を練り上げるのでは無く、半日程度でセッティングしてこれだけの音を出してしまうのだからちょっと悔しい。と嫉妬を感じるほどの音でした。(お世辞でなく)

コンサートの冒頭では中野雄さんの興味深い話を聞くことができていろんな意味で良いコンサートだった。

あまりに良かったのでロビーの売店でマーラーの1番のCDを買い家に帰って聴いた。もちろん良かったがキッセイで新さんのシステムで聴いたほどの音では無かった。再生空間の大きさが主要因としておきたいが、、、