アンプの回路について

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がある。今年は彼岸の入りまでは暖かくその通りだと思っていた。しかし春分の日の今日は寒くてそんなこともないと思う今日この頃。

次の製品の候補であるアンプについて検討している。私はアンプ類(アンプだけでなく回転系を含まないDACなどの機器を含む)の音質は80%が回路構成が決め残りの20%を実装が決めていると思う。このように決め付けてしまうと異論があるかもしれないし、誤解を招くかもしれない。

例えば音質的に優秀な回路をバラックで組んだ場合の音質と、音質的に劣る回路を贅を尽くした実装をした場合の音を比較すれば前者のほうが良い音がするから回路の比率が大きい。さらに回路では容易にひどい音が出せるが実装でひどい音を出すことは困難だ。

ただ上記は詭弁であり、本来議論すべきことは最高の回路と最高の実装を組合わせた時にそれぞれがどの程度の比率を持っているかであろう。

あえてその議論からはずれて上記の事例を示したのは先ず良い回路を作らないといくら実装で頑張っても意味がないといいたかったからである。そして最近の高級オーディオは回路もそれなりに凄いとは思うが実装にコストをかけて信じられない価格になっている。20%程度の比率しか占めない実装で他と差別化するためには大変なコストが必要だ。アルミブロックを削りだすとか、凄く重くするとか、、、高級オーディオの電子部品と機構部品の比率では機構部品のほうが多いだろう。実装に充分なコストをかければ20%がもっと増えるとは思う。しかしそれが40%や50%になることは無いと思う。

私の設計の方針は以下の通りだ。

重要部品には良いものを使い、回路構成で部品の性能の差をカバーして高音質を実現する。そして実装はポイントを押さえてコストパフォーマンスを良くしつつバランスの良いものにする。

世界最高の音質を狙わない代わりに、99.7%(3σ)の人が満足する音質をリーズナブルな価格で実現することを目指している。私が世界最高の音や世界のオーディオ愛好家の好みの分布を把握しているわけではないので3σと言うのはあくまでもイメージだ。

逆に言うと世の中にある高級オーディオは3σ以上(0.3%)の人達に向けて製品を提供するものだと思う。(ソフィソナント・オーディオのスピーカー切替器もユースケースを考えれば3σの外の人向? 私としては2.5σ位を狙っているが)

上記の通り音質の80%を占める回路設計は非常に大事。さらに使用するパッシブ部品の性能の差を回路でキャンセルできればもっと良い。そんなわけで今は考えられるいろんな回路を検討している。今までNPN/PNPの上下対象回路はあまり好まなかったが食わず嫌いはいけないのでこれらも含めて網羅的に(限りはあるが)検討している。効率的に進めないと時間ばかりかかってしまうので検討の方法を「ここは思案のしどころじゃ..」

今回はソフィソント・オーディオの設計の基本的な考え方の一部を記載した。今までは当たり障りの無い内容ばかりだったが、以前にも書いたとおり少しずつ製品開発に対する考え方を書いて行きたい。

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