月別アーカイブ: 2014年5月

6月14日 川口オーディオクラブ セミナーで展示します

川口オーディオクラブさん主催のセミナー会場でスピーカー切替器の展示を行います。

日時   2014年6月14日(土) 11:00~16:15

場所   埼玉県川口市戸塚公民館

MJ誌ライターの柳澤氏、安井氏およびフィーストレックス、オーロラサウンドによるセミナーがあります。また生バンドの演奏もあるそうです。

私自身セミナーの内容を楽しみにしています。

私は会場に場所をお借りしてSP切替器を展示させていただきます。セミナーの前後や休憩時間に音出しデモします。

興味のある方は是非会場へお越しいただきお声がけください。

現在、持って行くパワーアンプやスピーカーを選んだり、展示パネルの準備をしています。

今回が初めてのイベントへの出展です。会社に勤めていた時もショーでの説明は何度も行っていますが、会社の製品を紹介するのと自分の製品を紹介するのは違うので緊張します。

また会社員の時は準備は営業や広報の人が行ってくれました。今回は当然ながら全て自分で準備しないといけません。でも楽しみながらやっています。

これから各地のイベントに積極的に参加させていただこうと思います。都度案内させていただきます。

パイオニアがAV事業を売却

最近買収ネタばかりで申し訳ありません。

日本経済新聞の記事を引用させていただきました。

---- 以下引用 ----

パイオニアはAV(音響・映像)機器事業を売却する方針を固めた。船井電機などと交渉を進めており、夏ごろの合意を目指す。インターネットを通じた動画・音楽配信の普及で主力のAV機器の需要が低迷、カーナビゲーションなど車載向け機器事業に専念し業績の立て直しを急ぐ。

ホームシアターやオーディオコンポ、ブルーレイ・ディスク(BD)プレーヤーなどからなるパイオニアのAV機器事業の2013年度の売上高は全体の約5分の1の1080億円、営業利益は1億円だった。このうち利益率の高い、ダンス音楽を楽しむDJ機器などを除いた事業を売却する方向で検討している。

売却先候補には船井電機などが挙がっており、金融機関などを通じ交渉に入った。パイオニアの世界でのブランド力や生産・販売網などの評価を巡り意見交換しており、7月には売却にめどをつけたい意向のようだ。

船井電機は海外も含め消費者に浸透した「パイオニア」ブランドを活用する狙いがある。船井は低コスト商品に強いが、ブランド力では劣る。船井製品にパイオニアブランドを付けることも視野に、事業のテコ入れにつなげる狙いとみられる。

パイオニアは音響機器に強く、レーザーディスクやプラズマテレビなどを送り出してきたAV機器の名門。だがプラズマテレビの不振で09年に1万人の人員削減に踏み切るなど苦戦していた。

パイオニアの13年度の連結売上高は4981億円、経常利益は51億円で回復途上にある。売上高の7割を占めるカーナビなど車載機器事業は安全運転や娯楽・周辺情報の取得など車のIT化で成長が見込め集中することで再建を加速する。

---- 引用ここまで ----

AV事業を売却するということはパイオニアブランドだけでなくTADブランドの事業も売却するのだろうか?事業と共にブランド使用権も売却するのか?パイオニアという商標はパイオニアと買収した会社が双方とも使うだろうか?

パイオニアといえばかつて(40年ほど前)トリオ、山水と並んでオーディオ御三家と言われていた。

トリオはJVC・Kenwoodと社名を変えている。Kenwoodのオーディオはミニコンポのような製品が主でハイエンドオーディオは扱っていない。しかしながらトリオのオーディオのDNAはアキュフェースに受け継がれて力強く行き続けている。

山水は会社としては存続しているがオーディオ関係の業務を行っていない。

ここでパイオニアもAV事業を売却すると御三家の三社三様の歩みがあり感慨深いものがある。

などと評論家のように書いているがこれらのメーカーとは圧倒的に規模が違うソフィソナント・オーディオはしぶとく生き残って行けるように頑張りたいと思います。

Cirus LogicがWolfsonを買収

Cirus Logic社がWolfson社を買収。

以下はCirus Logocのプレスリリースの抜粋である。Cirusが278万ポンド(約470億円)でWolfsonを買収を発表した。

AUSTIN, Texas & EDINGBURGH, Scotland–(BUSINESS WIRE)– Cirrus Logic, Inc. (NASDAQ : CRUS) and Wolfson Microelectronics plc (LSE : WLF or WLF.L) today announced the terms of a recommended transaction under which Cirrus Logic would acquire Wolfson at a price of £2.35 per share in cash, implying an enterprise value of £278 million, or approximately $467 million. The transaction, if approved, is expected to strengthen Cirrus Logic’s ability to expand its customer base with highly differentiated, end-to-end audio solutions for portable audio applications. The transaction will be financed by a combination of existing cash on Cirrus Logic’s balance sheet and $225 million in debt funding.

Wolfsonはディジタルオーディオ用のCodeecなどで有名なメーカーでありTI、ESS、AKMなどと並んで多くのシェアを持っている。

Cirus社はDAI(Digital Audio Interface)やSRC(Sample Rate Converter)などでは良く見るがDACはあまり見かけない。そういう意味でハイエンドオーディオの世界ではうまく補完関係が築けるのではないか。

しかしハイエンドオーディオ向け製品の売上比率は低いので今回の買収の大きな目的はスマートフォン、携帯電話および携帯オーディオプレイヤーなどモバイル市場向けのcodecでの売上増が主な目的であろう。そしてWolfsonはMEMSマイクなどの技術を持っているのでこれもCirusから見れば大きな魅力だと思う。

CirusはかつてCrystal SemiconductorというオーディオCodecの会社を買収してPC向けビデオICのメーカーからオーディオのメーカーに脱皮した。PCのビデオはチップセットに取り込まれてしまい生き残っているのはnVIDIAのような独自の技術に磨きをかけた会社のみだ。そういう意味ではCirusの転進は今のところ功を奏していると思う。

かつてのCrystal Semiconductorのブランドを今は目にしない。WolfsonはオーディオではBig BrandなのでWolfsonの名前は残すだろう。しかし5年後はどうか?是非残って欲しいものだ。

Fabを持たないWolfsonの資産はエンジニアの能力である。買収金額の470億円は微妙であるが妥当な金額であると思う。Cirusが敬意を持ってWolfsonを遇してくれるようにと思う。

と言うのも私はかつてスコットランドに駐在していたことがある。エジンバラ市街に住んでいた頃、会社に通勤するときいつもWolfson社の前を通っていた。その社屋を見ながらWolfsonだ!と思っていた。

また私が勤務していた会社は半導体メーカーであったがWolfsonとは競合しないのでアライアンスのための会議を持ったことがある。

当時のCEOの前のキャリアはIntelのVPだったと記憶している。そのCEOも2年程度で去って行った。Wolfsonは積極的に外部から人材を導入して活性化を図っていた。(日本の企業と大違い!)何がいけなかったのだろか?

スコットランド政府は約20年ほど前は半導体関係の企業を誘致し優遇した。しかし10年ほど前からは政府の優遇政策を転換しバイオ関係に予算を振り替えた。そんなことがnativeでありながらWolfsonに苦境を強いた遠因になったかもしれない。

WolfsonのCTOは私と同じオーディオマニアだった。彼とは色々話しをしたしエジンバラの面白いオーディオショップを教えてもらった。今日WolfsonのWebを見たがCTOの欄に彼の名前は無かった、、

Wolfsonにはものすごく親近感を覚えるので今回の買収は少し堪えた。

プリアンプの評価

スピーカー切替器のプリアンプ SSP-01の音質評価を行い製品情報\製品概要のページに掲載しました。もちろん製品開発時にはプリアンプの評価を行い使用するデバイスや回路定数の決定を行いました。その音質には自信を持っていますが仕様を見ただけでは伝わらないと思います。

また製品価格がプリアンプと切替器の合計で100,000円(税抜)なのでプリアンプのクオリティが低いと懸念される方がいらっしゃると思います。私でも価格5万円程度のアンプでちゃんとした音が出るか疑心暗鬼になります。

そこでプリアンプの音質評価のレポートを掲載しました。手持ちのプリアンプとSSP-01を切り替えながら比較を行ったのでそれぞれのアンプと比べて音がどうなのかが的確に判断できると思います。比較するプリアンプは半導体および真空管のものを複数使用したのでSSP-01の音のイメージが掴めるのではないかと思います。

またSSP-01をゲイン調整ユニットとして使用した場合の評価結果も載せました。評価結果は「音質の変化を聞き取ることができない」という素っ気無いもので恐縮ですが、、、

しかしオーディオ機器は評価結果をいくら文章で読んでも実際に音を聞いてみないとわからないものです。そこでご希望の方に評価機をお貸して使い勝手や音質を体験していただこうと思います。

ご希望の方は”問合せフォーム”からご連絡ください。お貸し出しの条件などを連絡させていただきます。