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絶対音感

パワーアンプのBIAS制御で苦労しているので、仕事の進捗が書けない状態が続いています。今回もそんな時のどうでもよい話題です。

まさに、どうでも良い話ですが、私は絶対音感があります。子供の頃、ピアノを習っていたので絶対音感が備わったと思います。最近は音を聞く前に基準音で校正しないと半音位の狂いが出ることがありますが、まあそこそこ正確だと思います。
しかし私にとって絶対音感はあまりメリットはありませんでした。

私は学生時代にチャーリー・パーカーに心酔して彼のように演奏したいと思いました。お金がないのでサックスは買えません。彼のアドリブのコピー譜を購入して弟が小学校の時に使ったピアニカで吹いて練習しました。就職してすぐに月賦ならサックスが買える!と気付いてアルト・サックスを購入しました。夜な夜な井の頭公園で練習しました。井の頭公園にはプロ級から私のような初心者まで楽器を練習する人が多く居ました。


サックスもクラリネットも小学校で習ったリコーダーと同じで、全ての穴を指で塞ぐとドの音がでます。 しかしアルト・サックスはE♭管なのでドの音を出すとE♭の音程が出ます。アルトの教則本はE♭で書かれているので、その通り吹くと楽譜と鳴っている音が違い、頭が混乱してそれ以上吹けなくなります。
ピアノなど殆どの楽譜はCで書かれています。 そこで私は 、独自の指使いでサックスを吹くことにしました。Cで書かれた楽譜のみ演奏できれば良いと考えて、それ以外の楽譜を演奏することはあきらめました。

私考案の素晴らしい?指使いで練習をしました。それなりに吹けるようになったと自分では思っていました。ただ私はリズム感に難があり、客観的にはいまいちでしたが。

地元に帰り、ビッグバンドに入会し、楽器店のサックス教室に入りました。ここで当然ですが問題が発生しました。バンドで渡されるアルトサックスのパート譜はE♭=ドで書かれているので、私の独自の指使いではだめです。パート譜を自分でC用に書き替えないといけません。結構大変です。

さらに追い打ちで、サックス教室では独自の指使いを禁止されれストレスがたまりました。結局だんだんとサックスを吹くことに対する意欲がなくなり、教室もバンドも辞めることになりました。

ちゃんと音楽を勉強した人は、絶対ドと移動ドを頭の中で瞬時に切り替えることができるそうです。私は子供の頃絶対音感だけついて、その後10年以上音楽演奏から離れていて、突然サックスの演奏を始めたので対応することができなかったと思います。あきらめずに練習を続けていれば対応できたかもしれません。しかし仕事が次第に忙しくなり余裕が無くなったこともあり挫折しました。

ちなみに私の家内はピアノ教師ですが絶対音感がありません。当たり前のように移動ドを使いこなしています。家内は私のことをうらやましいと言いますが、私は上に書いた通り絶対音感をもっているメリットを感じません。
せいぜい飲み会でグラスをチーンと鳴らした時の音階は?と聞かれて Aだとか G#だとか言う程度です。

ひとつだけ便利だと思うのは、曲を聞いて耳コピーできることです。あまり複雑なメロディは何度も聞かないと無理ですが、簡単なメロディならすぐにピアノで正しい音程で再現することができます。最近は指がおぼつかない?ですが、、、

絶対音感のむなしい話でした。

木の伐採

アンプの話ではなく、木にまつわる話ばかり続きますがお許しください。

アンプのファームウェアのデバッグ中に、かなり大きな変更が必要なことに気づいてファームウェアの仕様をみなおしている最中です。またバイアス制御の信号処理の部分は移動平均程度でなんとかなると考えていましたが、タップ数が多いFIRフィルタが必要かもしれません。そうなると今のMCUでは対応できずより高性能なMCUまたはDSPが必要になる可能性があります。ぎりぎり今のMCUで大丈夫だとは思いますが、、、

我が家は家内の実家の隣に建っています。その実家の敷地内にある建物に近接してヒノキが立っています。昨年の台風の時にヒノキが大きく揺れて建物に接触しました。今後も強大な台風が予想されるので、ヒノキを伐ることにしました。ヒノキのほうが古くから立っていて後から建物を建てたのでヒノキとしては「何故オレが伐られるんだ?」と思ったはずです。もう少し木と間隔を空けて建てれば良かったのに。本当に申し訳ないです。

人間のエゴでヒノキを伐らざるを得なくなりました。昨年のうちに庭師さんの仕事が無い冬の間に伐ることをお願いしていました。天気が良く、風が弱い日に伐採に来てくれました。伐る前にヒノキにお神酒をあげてお参りしました。

その後、庭師さんが木に登り、上から少しづつ切り落としました。高所が苦手の私には信じられない技ですが、庭師さんも実は高所恐怖症とのこと。仕事とは言え大変です。

最終的には下の写真のようになりました。庭師さんのチェーンソーの歯が短くて根元近くは切れませんでした。後日私が切ります。

このあたりにはトラクタ小屋がありました。10数年前までは田畑を耕すためにトラクタを使っていましたが、現在は水田の耕作を大規模農家にお願いしているので稲作にトラクタは必要ありません。最近は数十坪の家庭菜園を春先そして収穫が終わった秋に耕す程度でしたが重宝していました。 数年前からロータリーという耕す部分が壊れてしまい、しっかり耕すことができませんでした。古いトラクタなので既に部品が無く修理不能で手放しました。それに伴いトラクタ小屋を昨年解体しました。 下の写真の畦畔ブロックを敷いてある所にトラクタ小屋が建っていました。トラクタ小屋に隣接して単管パイプの薪置き場があります。従来は場所が狭く薪を1列だけ置いていました。トラクタ小屋が無くなったので薪を2列置けるように奥行を拡張しました。単管パイプのジョイントを調整するだけで拡張できました。屋根の垂木や波板は新規に作り変えましたが。これでほとんどの薪を屋根の下に置ける予定ですが、これからいただく薪の量により一部は野ざらしになると思います。

今年はトラクタが無いので、家庭菜園を耕すのが大変です。耕運機を買おうと考えましたが、今年は人力でやって見ることにしました。なかなかパワーアンプの開発がすすみません。。。

雑感

本稿は、オーディオを営む個人事業者のブログとして適切ではないと思いますが、最近の政府の対応に疑問を感じているので感じていたことをが書かせていただきたいと思います。

コロナ・ウイルス対応の様子を見ると政府が守りたいのは、国民ではなく政府の支持率であることがあきらです。国民を最優先にしていないので、その時々に経済・海外・政府の支持率など気にしながら風見鶏のごとく行動している様子がわかります。そういえば以前風見鶏と呼ばれた首相がいました。今の政府は何をしたくて政治を行っているのでしょうか?

そもそもアベノミクスによるデフレ脱却はできるはずが無いと思っていました。日本だけの閉じた経済圏ならアベノミクスでインフレ目標を達成できるでしょうが、グローバル化した社会では無理だと思います。インフレ率は需給のバランスで決まります。閉じた社会ではお金の供給量を増やせば需要が増えるので供給が足りなくなりインフレになります。しかし海外から潤沢にものが供給されれば供給不足にならないのでインフレが起きるはずがありません。また金融緩和によるお金は日銀の当座預金にとどまり市場には供給されませんでした。少子高齢化や老後不安により需要が増えないことに対する施策はほとんどなかったからです。需給バランスが改善するはずがありません。

アベノミクスの目標がインフレ率2%だったことも疑問です。この目標が本当に正しいのでしょうか?黒田バズーカが撃たれたころ、日銀は次のようなコメントを出しました。「金融緩和による効果はあるが原油安などによりインフレターゲットを達成できなかった。」それではその時にたまたま原油が高くてインフレ目標を達成していたら政府はアベノミクス完了!と胸を張って喜んだのでしょうか?もしその時に原油が高ければ国内の経済指標はもっと悪かったと思います。アベノミクスが成功しても国民の幸福に結びつかないのです。経済改善の目標はインフレ率ではなくGDPの増加を目指すべきだと私は当時は考えていました。しかしGDPは貿易赤字が増えると増加するので適切でないし、現政府はGDPの算出方法を都合よく変えているので信用できません。めざすべき指標は実質賃金だと思います。

以上のようにアべノミクスは目標の設定が間違えていて、手段も間違ています。二重に間違えているのに成果を誇っているのはなんとも悲しく哀れに思います。

ビジネスをする人は普通PDCAをします。PDは良くてもCは非常に辛いステップでした。でもそれを乗り越えないと次の進歩がありません。政治はPDCAをしないのが普通のように見えます。消費税増税後に経済が大きく悪化しても「経済はおだやかに回復している」とのことです。PlanとDoはできていますがCheckが全くできない人達です。現政権だけではなくすべての政治家がPDCAできていません。政治家は自ら失敗を認めると次の選挙に勝てないから失敗を認めてはならない因果な職業です。選挙制度、民主主義はこのことを前提にしていると思います。PDCAのうち政治家はPDを行い、有権者がCを行います。Aは次の政権が行うのでしょうか?その保証は全くないですが。

現政権を総括すると、選挙・政局・権力維持には抜群の強さを持っていますが、国民を豊にするための政治の能力が皆無であると思います。

薪ストーブ

この冬は暖冬で楽でした。薪の消費量は例年より多少少なかったようです。冬に入ると薪ストーブに火を入れます。一度火を入れてしまうとその心地よさの虜になり、火を落とすことはできません。いつも12月初旬から3月下旬までストーブを焚き続けています。夜中も火がついているので寝る直前に洗濯した衣類を家の中に干すと翌朝にはからっかっらに乾いています。すごくありがたいです。

ストーブの火を絶やすことが無いので、薪の消費料はかなり多いです。部屋は暖かいですが、懐は寒くなります、、、

今回も来シーズン以降の薪の手配をしました。知り合いの紹介で今までとは別の所から購入しました。今回から長さ4mのナラの丸太です。今まで4mの丸太を置くスペースがありませんでしたが、昨年場所が確保できました。従来よりかなり安い値段で購入できました。感謝です。

そして、ナラ薪が届いた数日後に雑木が無料で配布されました。近くを流れる梓川の河川敷に生えている木を伐採した木材です。昨年の台風以降河川敷の木が伐採されていました。どうするのかなあ?と思っていましたが、近所の方から「無料で配ってるよ。」と教えてもらい取りに行きました。近所の方も軽トラ一杯運んでくれました。合計軽トラ3杯分ゲットしました。 感謝です。
下の写真の手前にあるのがそれです。 樹種はニセアカシアです。ナラほどではないですが、かなり熱量は大きいです。河川敷には多くの木が生えています。大雨により大量の土砂や流木が流れた際には立ち木に引っ掛かり越水の原因になります。私の住んでいる地区の近くには霞堤があるので早期に洪水対策が行われたと思います。

この後、知り合いのリンゴ園の伐採した木、庭木などをいただけると思います。それらを合計すると1.5シーズン分程度の量の薪を確保できると思います。

薪の量は足りないと当然だめですが、多すぎてもだめです。

多すぎると使い残した薪が乾きすぎてスカスカになったり虫が湧いたりするので2年以上使わずに置いておくのはNGです。これは樹種にもよりますのでシーズン中盤以降は残す薪の種類を選んでストーブにくべます。

毎年頂戴する薪の量を予測して、購入する薪の量を決めます。なかなか難しい予測ですが実績をもとに、多少悲観的な見積をして決めます。今まで予測が大きくはずれたことは無いのでまあまあかと思います。

我が家では23年ほどバーモント・キャスティングス社のアンコールというストーブを使ってきました。使ううちに内部の鋳鉄の部品が熱で変形してメンテナンスが大変です。重要な部品である触媒(薪から出るガスを完全燃焼させて煙突から出る煙をクリーンにする)を掃除・交換する際の部品脱着が非常に大変です。過去にも部品を交換したりグラインダーで調整したりと苦労して保守していました。

アンコールは写真のように赤いホーロー仕立てで絵になるし、優れたストーブです。アビーも冬はストーブの前が定位置です。

それでもメンテが年ごとに大変になるので来年はストーブの入れ替えを計画しています。私がストーブを購入した店の主人に買い替えの相談をしました。すると他メーカーのストーブを推奨されました。私が使っている機種は最近メンテが大変だそうです。プロでも部品の交換にすごく時間がかかるので苦労しているとのこと。私がアンコールを購入した時は「世界最高のストーブ」と推薦されましたが、年月は嘘をつきません。多くのストーブの販売と保守をしている人の見識は非常に参考になります。私が製造販売しているオーディオ製品も製品寿命や保守性を重要なファクターとして考えています。

別機種を導入するか?それとも薪ストーブから脱却するか? 悩みます。

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

松本は穏やかな天気の年明けでしたが、アメリカがイランの司令官を殺害するという先行きを不安にさせる事件が発生しました。日本は今までのように安穏として過ごすことはできず、否応なしに自立した国家を目指さざるを得なくなるのではないかと危惧します。

さて私は2000年から10年日記をつけています。昨年末に2冊目の日記帳を書き終えて、今年から3冊目の日記帳使い始めました。三日坊主の私がよく続いたものです。

新しい年を迎えると1年の計を考えます。10年日記を使っていると1年だけでなく10年単位の計なども考えるようになりました。新しい日記帳を使い始める年には特にその思いを強く感じます。

思い返せば、1冊目を書き始めた2000年はまだ40代半ばでがむしゃらに仕事をし、仕事に追われる日々でした。10年単位の視点を持っていなかったと思います。つまり10年後もこのままがむしゃらに働いていると思っていました。

2冊目を書き始めた時は50代半ば。会社の方針と自分の考えが相容れなくていらだちを覚え第二の人生を模索し始めた時でした。そして次の10年の間に両親との別れもあるかもしれないという不安もありました。

結局2010-2019の間に両親が亡くなり、私は今の仕事を始め、大きな災害が起き、世界がナショナリズム化する等々目まぐるしい変化がありました。

3冊目を書き始めて次のdecadeに思いをはせる際にまず考えたことは、「私はこの日記を書き終えることができるか?」です。1,2冊目の日記帳を書き始めるる時には全く頭をよぎることが無かった概念です。

そろそろ自分の人生の集大成の年代です。(昔の人は30~40代でやるべきことを成し遂げていました。私はなんと未熟でだめな人間かと反省します。)日記帳に自分に恥じない内容を書き続けられるように、毎日を過ごしたいと思います。 

・・とは言ってもあまり肩が凝る生き方もできないのでいいかげん 良い加減で^^

吉野さん ノーベル賞授賞式へ

以前リチウムイオン電池について投稿しました。

旭化成(当時ATバッテリー)の吉野さんのことに少し触れました。ノーベル賞を受賞されて本当におめでとうございます。受賞された際のインタビューで次のようなニュアンスの話が耳に残っています。「いいものができたのに売れない時が苦しかった。」ビジネスをやっているものなら誰でも同じだと思います。

吉野さんが売れなくてつらかったと言っていた原因を作った中の一人が私なのでこの言葉が印象に残っています。吉野さんがテレビで笑顔で話しをされている様子を拝見しますが、当時は少し違っていた記憶があります。私たちはソニーとATバッテリーの二社のサンプルを評価して、また特別仕様に応じていただけるかなどを含めて、開発中の製品に最適なバッテリーを選択しました。選択されなかった側に結果を伝えるのは非常に心苦しいですが論理的に出した結果なので、淡々とお話しました。その時、吉野さんはがっかりされていたと同時に多少苛立っていたような思い出があります。申し訳ありませんでした。

開発者や設計者が、開発した技術・製品を販売できる段階になると営業と一緒に売り込みに行くことがあります。エンジニアの中でも営業向きの人と向かない人が居て、営業向きの人はエンジニアから営業にキャリア転換することも度々あります。よく覚えていませんが、吉野さんは営業にはあまり向いていない感じ?でした。

私は会社員時代、営業の方と一緒にお客さん回りをすることが楽しかったので、自分は営業に向いていると思っていました。しかし、この仕事を始めてから、私は営業より開発のほうが向いていると思い知らされました。会社員の時は営業の人が整えてくれた舞台の上で踊っていただけでした。今は自分で営業の舞台を作らないといけないですが、それよりは設計していたいと思ってしまいます。心を入れ替えないと、、、

吉野さん あらてめて おめでとうございます。 

薪ストーブの季節

本日の最低気温は-3℃。水道が半分凍っていました。タップを回しても水が出ず、しばらくしてチョロチロと出始めて、数十秒後に全開しました。

いよいよ薪ストーブの季節です。私が使っているストーブはVERMONT CASTINGSという会社のアンコールという製品です。1997年に導入して今まで使っているので22年目の冬を迎えます。

素晴らしいストーブで、冬を楽しく過ごしています。さすがに20年使っているとあちこち傷んできます。

アンコールにはキャタリックコンバスターという触媒が使われています。木が完全燃焼するためには600℃ほどの温度で燃焼させる必要があります。しかし、こんな高温で燃焼させるとストーブの本体がダメージを受けます。触媒を使うと200~300℃で木材を完全燃焼させることができます。木のエネルギーのほとんどを使い、煙突から余分なガスを排出しないので環境にやさしいストーブです。

このコンバスターは寿命があるので数年に一度は交換する必要があります。(以前は3年に一度くらい交換していました。最近は寿命が延びました)また交換する必要が無いとしても、状態をチェックし、コンバスターに溜まっている灰を取り除くためコンバスターを取り出す必要があります。

この作業が大変です。コンバスターを取り出すにはまずスロートフードというパーツを取り外し、次にロアーファイアーバックというパーツを外します。ロアーファイアーバックは熱によって変形しているので、ストーブの内壁と干渉して取り外すことが難しいです。やっとコンバスターを取り出して点検し元に戻します。そしてロアーファイアーバックを元に戻し、、 ここが大変で、簡単に元には戻りません。ストーブの内壁に当たるのでだましだまし押し込みます。

そして最後に、スロートフードを設置しますがこれが難しい。外す時には簡単に外れますが、はめる時にはまさに知恵の輪のような難しさです。しかもロアーファイアーバックが変形しているとその難しさが倍増します。これがもの凄く大変でいつもいらだちます。今年は春先にはめこみをあきらめて、一昨日やっとはめこみました、、、

ロアーファイアーバック は7~8年前に交換しまたが、今年はかなり変形していて危機的状況です。次回は交換しないといけないかも。

パーツの取り付けができない時に、ネット取り付け方のヒントを探していたら、現行品のアンコールはコンバスターがむき出しになっていてメンテが簡単なようです。毎年アンコールのメンテが大変なので、来シーズンにはストーブを新調しようと思います。

新型アンコールにするか、他の機種にするか?薪をくべながらゆっくり考えます。

今日は、久しぶりに風が弱かったので煙突掃除をしました。去年より煤が少なかったです。

これで、薪ストーブは準備完了です。厳しくも楽しい冬がやってきます。

ストーブのメンテをしながら考えました。 

以下ですます調でなくである調です。

人によってプロセスを楽しむ人と、成果を楽しむ人が居る。私はどちらかというとストーブを焚く前の作業を楽しんでいるかもしれない。それぞれの作業をしている時は楽しくないし、面倒だと思っている。早くストーブを焚きたいと思って頑張っている。しかしストーブで暖を取っている時には幸せだと思うがあたりまえだと思う。またストーブで暖を取りながら翌年の薪の心配をしてしまう。準備に費やした苦労の分以上に幸せを享受していない。

オーディオでも、作る時は頑張るがそれを聞く時はゆっくり聞けない。次の製品の開発をしたくなる。結局開発した製品を鳴らしている部屋の隣の部屋で次の製品の開発をしている。部屋のドア越しに音を聞いているので、当然しっかりと音を聞くことができない。貧乏性?年齢を考えるといずれ耳が不自由になるだろうから、今のうちにオーディオをゆったり楽しまないとならない。でも椅子に座って音楽を聴いていると落ち着かなくなって製品の検討や設計に気持ちが移ってしまう。

なんて損な性分なんだろうと思う。

絶望の林業

私は20年以上薪ストーブを使っているので林業に興味があるし、多少でも林業に貢献したいと思っています。

日本の林業は人件費が高く、外材に負けた。しかし森林税などで補助を行い、薪ストーブ使用者の増加で木材の需要が高まり、林業が再生しつつある。と思っていました。

しかし表題の本を読んだところ、私の認識は全く間違っており、林業が八方塞がりの状態に陥っていることがわかりました。

本の内容を詳細に書けませんが、林業が構造的に行き詰っていることが書かれています。林業の採算性、継続性が非常に厳しいことが具体的な事例を示してこれでもか?と書かれています。本書の中でこれだけ否定的なことが書かれていると、門外漢の私でも気持ちが滅入ってしまいます。

一方で林業を振興させるべき林野庁が発行している森林・林業白書には事実を隠すようなデータが書かれているそうです。

一例では木材の輸入量は重量で表記し、輸出量は金額で表記しているとのこと。輸出と輸入を異なる単位で比較するなどありえないです。

さらに国内の山林の貯蔵量(山の立ち木の総体積)の増加と伐採された木材の体積の測定方法にも問題があります。立ち木の体積では木の全体積を使うのに、伐採された木の体積には製材後の体積を使います。製材すると2~3割は体積が減るのに白書では、立ち木の体積と製材後の体積を比べて伐採量が少ないのでもっと伐採が必要だと結論をだしているそうです。

本に書かれていることが本当か白書を見てみました。白書は膨大な量がありどこに何が書いてあるか探すのが非常に大変です。
意図的に情報をわかりずらくしているのでしょうか? 会社の決算書のように数ページの諸表を見れば重要な情報の多くがわかるようにしてほしいものです。

森林は木材という商品を供給する場所だけではなく、国土を守るために重要な資源です。台風などによる洪水を防ぐためにも森林で保水する必要があります。農業も同じですが、商業主義やグローバリズムに流されずにしっかりと守る必要があります。今のような丸投げの補助金ではなく国土を守るための国家事業として森林の育成をしてほしいです。

本書で論じていた木材は主に針葉樹です。 私が薪に使っているのは楢やクヌギなどの広葉樹です。 楢などの広葉樹は植林しなくて自然に生えて来るそうです。
林業家の方に聞くと、針葉樹の林業と並行して楢や雑木のビジネスができるのは良いことだと言っていました。

またリンゴの木や庭木をいただいて使っています。りんごの木は病気になった木を伐りりんご園で焼くはずのものをいただいてストーブで使っています。リンゴ農家の方は燃やす手間が減るし、私は燃料が手に入ります。化石燃料の消費が減るので環境には良いと思っています。

私のしていることが、環境や日本の林業にとってプラスだと勝手に思っていますが、ものごとはそう簡単ではありません。もっと勉強する必要があります。

ブログ消失

台風で大きな被害があり多くの方々が被災されました。心よりお見舞いを申し上げます。私の住んでいる長野県でも川の決壊、浸水があり身近な地域なので本当にショックを受けました。また非常に広域で同時多発的に洪水が発生したことも驚きです。大胆な財政出動を行い、国土の強靭化を最優先で進めてほしいです。

一ケ月ほど前からブログが表示されなくなってしまいました。ブログにはWordPressを使用していますが、私はネット関係の知識があまりなく詳細がわかりませんでした。WordPressのアカウント自体が消失してしまったようで、今までのブログも全て消えてしまったと思いました。

丁度、仕事で忙しくて対応ができない状態が続きました。しかし仕事がひと段落したのでなんとかならないか試行錯誤を始めました。従来の記事を復活させるのは早々にあきらめて、新規にブログを作成しようとしていました。すると昨晩突然ブログが見えるようになりました。なぜ??? 理由がわかりません。理由がわからないので、再発する可能性が無いとは言えません。バックアップを作成していざという時に備えたいと思います。

さて、今までパワーアンプの設計を休んでカスタム品の設計と製造を行っていました。それは12セットのスピーカーを切替えるシステムです。既存のスピーカー切替器では最大6セットのスピーカーを切替え可能です。4台のSSU-01を使って12セットのスピーカーを切替えます。下の写真の手前にある白い箱が4台のSSU-01を制御するアダプタです。評価が完了しエージング中です。

保守用に在庫していた切替器の一部を使って受注しました。最低限の予備を確保しておく必要があるので、これでSSP-01は販売終了。SSU-01は在庫僅少です。

また勝手ながら残りのSSU-01は定価での販売とさせていただきます。

薪小屋

薪を置く場所が手狭になってきたので、薪小屋を作りました。昨年は臨時で露地に薪を置きましたが、きちんとした保管場所の必要性を感じていました。これが3棟目の小屋です。既存の小屋は裏庭にあるので、薪さえ置ければ良く、見栄えは考慮する必要はありませんでした。新小屋は道路に面しているので多少見て呉れを気にして作りました。薪が2列積めます。写真の薪で約2トンです。満杯にすると約4トンで一冬の消費量の7割程度を保管できます。

小屋の組み立てにインパクト・ドライバが必要ですが手持ちのものはバッテリ(Ni-Cd)が劣化していて使えません。純正の電池は既に製造中止。互換品が売られていますがそれらはNi-Hバッテリです。ドライバ付属の充電器ではNi-Hを充電できないので、充電器も購入する必要があります。調べた結果 

“バッテリ+充電器の価格 > 新品のインパクト・ドライバの価格” 

であることがわかったので新品のLi-ion電池のインパクト・ドライバを購入しました。バッテリさえあればドライバ本体は十分使えるのに勿体ないです。

同じ頃、チェーンソーを使う時に被る保護ヘルメットのイヤーマフ(防音用の耳当て)が壊れました。調べてみると補修用の部品が売られていました。これを購入して無事修理できました。

ヘルメットはスエーデン製、ドライバは国産。製品のジャンルが異なるので一概に比較できませんが、一般的に日本やアジア製より欧州製のほうが製品のライフタイムが長いです。息の長い製品に魅力を感じます。

パワーアンプの開発は、苦戦しています。 マイコンのデバッグを始めましたが、開発環境が変わったためにデバッガが動作せず四苦八苦しました。なんとかデバッグできるようになりましたが、これだけで1ヶ月以上かかってしまいました。会社勤めの時なら、絶対に許されない仕事の遅さです、、、

漸く、マイコンで制御する機能ブロック単体の動作確認が終わりました。これから核心部のバイアス制御回路の確認に移ります。果たして思惑通り動作するか?

わくわく どきどき です。